5%の人
1 心の成長
私が尊敬している、名古屋の弁護士北村栄先生からおすすめしていただいた、「5%の人」(著者:清水克衛氏)という本を読みました。
5%の人というタイトルが興味深いです。
5%の人というのは、95%の大衆の常識に左右されない、自分の信念を貫き通す人のことです。
人は、95%の大衆の意見に左右されて、自分はこんなものだと自分の可能性に蓋をしてしまって、成果をだせないことがあります。
5%の人は、苦難が押し寄せてきても、自分が成長するための機会だと捉えて、チャンスに変えていきます。
大衆の意見に左右されずに、強い信念を持ち、成長していく5%の人になるためのヒントが書かれている名著です。
今回は、この本を読んで、私が気づいたことを3つ紹介します。
1つ目は、心の成長です。
5%の人になるためには、心を成長させなければなりません。
人は、経験や体験を通じて、心を下→中→上という順番で成長させていきます。
そういった経験や体験は、その人にとって必要なときに、必要なタイミングで現れます。
まさに、神様からの心の昇進試験のようなもので、問題の出題範囲や難易度も含めて、その人に必要かつ解ける問題しか出ないのです。
確かに、弁護士になってから、数々の経験や体験をしてきましたが、その時々で、自分にとって必要な試験がだされていたように思います。
胃が痛くなるような難しい交渉事件を担当していた時、とても辛かったのですが、弁護士としての成長を実感していました。
また、依頼者との関係がうまくいかず、事件を降りた後に、似たような事件を担当することになり、解けない宿題は追いかけてくることを実感しました。
この試験や宿題をクリアしないと、次に進めないと理解し、なんとか次の事件を解決しました。
振り返ってみると、このような心の試験が出てきた時に、全て自分の責任と捉えて対処した時には、うまくいきましたが、他人の責任にしていた時には、うまくいかなかっと感じています。
起きた出来事を自分の責任として捉えることで、心を成長させることができるのです。
何が起きても自分の責任であると捉える修行を積み重ねていきます。
2 人を喜ばせる
2つ目は、人を喜ばせるです。
5%の人は、見返りを期待せずに、人を喜ばせる行動をします。
このように、他人を喜ばせる力、すなわち、他喜力を備えた人が成功するのです。
とはいえ、なかなか、最初から、見返りを期待せずに、人を喜ばせるという領域に達するのは難しいです。
人間ですから、見返りを期待するぐらいはよく、まずは人を喜ばせてみる。
見返りがなくてもがっかりせず、人を喜ばせようと努力を続けるのです。
この人を喜ばせようとする過程で、意識するといいのが、家族意識をもつことです。
家族ではない、友人や仲間に対して、身内のように家族意識をもって接するのです。
落ち込んでいる人がいたら、声をかけて、話を聞き、時には励ましてみる。
他人の関心に対して、関心を持てば、どのように接すればいいのかが、みえてきます。
毎日、誰かを喜ばせる生き方を実践していきます。
3 本で読んだ知識を行動につなげる
3つ目は、本で読んだ知識を行動につなげることです。
本は心の栄養です。
知識だけでは、頭が太り、心が痩せていきます。
本を読んで知識を得たら、行動に移して、知識を消化します。
知識を消化すれば、心が空腹感を感じて、また本を読みたくなるのです。
行動という消化活動が大切なのです。
本を読んで、自分に役立つことを実践してみたり、本から学んだことを、人に教えることが消化活動につながります。
特に、本を読んで、この人に役立つと思ったならば、その人に本の内容を教えれば、喜んでもらえますし、自分の理解も深まります。
人生で大切なことを教えてもらえる名著ですので、紹介させていただきました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!