大久保寛司先生の「あり方で生きる」という本を読みました。

著者の大久保先生のセミナーが金沢で開催された際に、
参加して以来、大久保先生のファンになりました。
穏やかな語り口ながら、魂のこもった言葉を語りかけてくれるので、
大久保先生の語ることが心にしみわたってくるのです。
その大久保先生が語る大切な言葉をまとめたのがこの本です。
私がこの本を読んで、私の心に深く残ったことを3点紹介します。
1つ目は、「相手にはそうする理由がそれなりにある」ということです。
職場でも家庭でも、自分以外の誰かが自分には理解できないことをして、
自分が不快に思ったり、腹を立てることがあります。
そんなとき、相手に対して腹を立てて、何か言いたくなったときに、
この言葉を心や頭で唱えると、自分の感情が冷静になって、
相手との関係が悪化することを回避できます。
相手がそうする理由や思いを、自分なりに考えたり、
相手に尋ねたりして、相手のことを理解すれば、
自分が変わり、相手が変わるのです。
人は理解されたときに変わるのです。
人を理解するために、「相手にはそうする理由がそれなりにある」
と自分の内面で唱えると、相手との関係が変わっていくと思います。
2つ目は、「他人は言った通りには動かない」ということです。
自分が言ったとおりに他人が動いてくれば、
これほど楽なことはありませんが、そんなことはありえません。
むしろ、逆です。
だからこそ、他人は言ったとおりに動かない、と心に唱えれば、
いらぬことでストレスを感じることが減り、心が楽になります。
そして、自分自身で自分の言葉を素直に受け取りたいと思える人間に
なっているかを自問自答してみるのです。
自分の言葉を素直に受け取ってもらえる人間でなければ、
他人はより言うことを聞いてくれなくなります。
他人が言うことを聞いてくれないときは、
自分に問題はなかったかをみつめる、よい機会なのかもしれません。
3つ目は、「ジャッジしない」ということです。

他人の話を聞くとき、自分の価値観にしばられて、これは正しい、
これは正しくないと無意識のうちに、ジャッジしているものです。
ジャッジすると分断が起こり、その人との関係が離れていく原因になりえます。
ニュートラルに、他人が話したことをそのまま受け入れると、
相手は、本音を話してくれます。
ジャッジせずに、他人の言っていることをそのまま受け入れる。
難しいですが、このことを意識しながら、日々の生活を送りたいです。
人間関係で迷ったときに読むと、
心に留めておくべきメッセージに触れられる名著だと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。