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能力を磨く4~組織的能力~

本日は,昨日に引き続き,田坂広志先生の最新刊

能力を磨く~AI時代に活躍する人材「3つの能力」~

という本のアウトプットの続きを行います。

 

 

 

AI時代に求められる3つの能力のうちの1つである

組織的能力」について,アウトプットします。

 

 

この組織的能力とは,一つの組織やチームを,

リーダーとして率い,マネジメントしていく能力であり,

マネジメント力とリーダーシップ力という二つの力で構成されています。

 

 

まず,マネジメント力ですが,これは,

心のマネジメントのことであり,AI社会においては,

マネージャーやリーダーにとって最も高度で重要な仕事になります。

 

 

部下やメンバーの視点に立ち,その心が,自然に,

互いの共感力を高めたり,仕事に働き甲斐を感じることが

できるように支援するマネジメントのことです。

 

 

 

心のマネジメントは3つに別れます。

 

 

1つ目は,共感協働のマネジメントであり,

部下やメンバーが,自発性や創造力,

協調性や共感力を遺憾なく発揮し,

互いに協力し合って優れた仕事を

成し遂げられるようにすることです。

 

 

2つ目は,働き甲斐のマネジメントであり,

部下やメンバーが,仕事に意味と意義を見出し,

働き甲斐や生き甲斐を感じられるようにすることです。

 

 

3つ目は,成長支援のマネジメントであり,

部下やメンバーの不満や不安,迷いや悩みに真摯に耳を傾け,

その不満や不安,迷いや悩みを契機として,

部下やメンバーが人間的に成長していくことを支えることです。

 

 

3つ目の成長支援のマネジメントでは,

カウンセリングやコーチングの技法が必要になり,

その中でも,「聞き届ける」ことが重要となります。

 

 

聞き届けるとは,単に表面的に相手の話しを「聞く」のではなく,

相手が語る話しを,深い共感の心を持って,

自身の心の奥底まで届くような思いで「聴く」という技法です。

 

 

具体的には,部下やメンバーの主張や言い分が,

どのようなものであろうとも,一度,

その主張や言い分を「その人にとっての真実

という視点から受け止め,そうした思いに苦しんでいる

部下やメンバーの姿に,一人の人間として「共感」することです。

 

 

人は,「自分にとっての真実」で判断して,

相手を裁きながら聞いてしまいがちです。

 

 

そうではなく,相手である「その人にとっての真実」という視点で,

まずは話しを聞き届けることが重要なのです。

 

 

次に,リーダーシップについては,次の3つの力が求められます。

 

 

 

 

1つ目は,信念を持って魅力的なビジョンと志を語る力です。

 

 

メンバーの力を合わせて,いかなる仕事を成し遂げ,

いかなる変革をもたらすかを,魅力的に語る力と,

その仕事と変革を通じて,世の中にいかなる貢献をするかを,

信念を持って語る力のことです。

 

 

2つ目は,誰よりも強く成長への意欲を持つ力です。

 

 

リーダー自身が,誰よりも強く成長への意欲を抱き,

日々の仕事を通じて成長していけば,そこには,

自ずと成長の場が生まれ,周りのメンバーも,

自然に,成長への歩みを始めていくのです。

 

 

3つ目は,メンバーの持つ可能性を深く信じる力です。

 

 

一人一人のメンバーが,いかなる成長の壁に突き当たっても,

そのメンバーの人間としての可能性を信じ,彼もしくは彼女が,

必ず,その壁を越えて成長していけると

信じる力を持っていなければならないのです。

 

 

確かに,これら3つのリーダーシップを発揮できれば,

AI時代に素晴らしい活躍ができると思います。

 

 

最後に,田坂先生は,AI革命について,

その本質は「人間が,機械やコンピュータでは代替できない,

より高度な仕事に取り組めるようになる革命であり,

人間の能力をさらに大きく開花させる革命

に他ならないと締めくくっています。

 

 

職業的能力,対人的能力,組織的能力の3つの能力を磨いていけば,

AI社会においても,より高度な仕事に取り組め,

自分の能力をさらに開花させて,成長していけるのだと思います。

 

 

来るべきAI社会に備えるための必読の書だと思いましたので,

4回にわたって紹介させていただきました。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

能力を磨く3~対人的能力~

本日は,昨日に引き続き,田坂広志先生の最新刊

能力を磨く~AI時代に活躍する人材「3つの能力」~

という本のアウトプットの続きを行います。

 

 

 

AI時代に求められる3つの能力のうちの1つである

対人的能力」について,アウトプットします。

 

 

対人的能力とは,顧客の気持ちを細やかに感じ取り,

顧客に対して温かいもてなしの心でサービスを

提供できるホスピタリティ力や,

相手の考えや気持ちを深く理解する力と

相手に自分の考えや気持ちを円滑に伝える

コミュニケーション力のことです。

 

 

このコミュニケーション力の最も重要な部分は,

ノンバーバル(非言語的)コミュニケーションなのです。

 

 

私達のコミュニケーションの80%は,言葉によるものではなく,

眼差しや目つき,表情や面構え,仕草や身振り,姿勢やポーズなど,

言葉以外のノンバーバルなものなのです。

 

 

一流のプロフェッショナルは,

このノンバーバルコミュニケーション力が優れているところ,

この能力を身につけるためには,相手の表情の奥を推察する力や,

相手の気持ちを想像する力が求められます。

 

 

そして,この人間の心に対する推察力や想像力は,

日々の仕事を通じて,意識的に,真剣で濃密な

対人関係の経験を積むことによってしか身につかない能力であり,

AIが代替できない能力なのです。

 

 

AI時代には,顧客の心を,その表情や仕草などから

敏感に感じ取ったり,心のこもった笑顔で,

顧客に安心感と信頼感を与えることのできる,

言葉を使わないコミュニケーション力が求められるのです。

 

 

 

言葉を使わないコミュニケーション力を磨くためには,

会議や交渉の後に,参加者や顧客の表情,眼差し,仕草,姿勢から

無言のメッセージを推察し,自分の表情,眼差し,仕草,姿勢から,

どのような無言のメッセージが伝わったのかを想像する必要があります。

 

 

田坂先生は,ノンバーバルコミュニケーション力の他に

大切なことがあるとおっしゃっています。

 

 

それは,共感力です。

 

 

共感とは,人間の持つ,喜びや悲しみ,楽しさや苦しさ,

安心や不安,友情や孤独,愛情や増悪,といった

生身の感情を共有することであり,

感情のないAIにはないものなのです。

 

 

 

共感力を身につけるためには,相手に深く共感する必要があります。

 

 

相手に深く共感するとは,相手の姿が,

自分の姿のように思えることです。

 

 

マネージャーやリーダーが部下を預かるとき,

「かつて自分も,こんな壁に突き当たって苦しんだ」という感覚が

「相手の姿が自分の姿のように思える」ということです。

 

 

そして,田坂先生は,この共感力を身につけるためには,

苦労の経験が必要であるとおっしゃっています。

 

 

「その相手と同じ経験を持っていなくとも,自分自身にも,

苦しい思いをしたり,辛い思いをした色々な苦労の経験があるならば,

多少なりとも,その相手の気持ちを推察し,

想像することができるだろう。」

 

 

このような体験的共感力を身につけるために,

苦労の経験が必要になるので,私達は,

「人生や仕事において与えられる色々な苦労を,

厭うことなく,受け入れ,その苦労から学ぶべきことを,

深く学び,その体験を積み重ねていくこと」

という心構えを大切にすべきなのです。

 

 

そうであるなら,私達は,次のような人生観を持つべきなのです。

 

 

人生や仕事において我々に与えられる苦労や困難は,

自分という人間を成長させるために与えられたものであり,

その苦労や困難は,すべて,深い意味がある。

それゆえ,その意味を考えて歩むとき,

我々は,大きく成長できる。

 

 

素晴らしい人生観だと思います。

 

 

まさに,苦難は幸福への門。

 

 

苦労や困難は,私達を成長させてくれるので,

この心構えを本当の意味で身につけることができれば,

逆境を恐れる必要はなくなると思いました。

 

 

長くなりましたので,続きは明日以降に記載します。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

能力を磨く2~職業的能力~

本日は,昨日に引き続き,田坂広志先生の最新刊

能力を磨く~AI時代に活躍する人材「3つの能力」~

という本のアウトプットの続きを行います。

 

 

 

AI時代に求められる3つの能力のうちの1つである

職業的能力」について,アウトプットします。

 

 

田坂先生は,職業的能力の本質を

経験や体験を通じてしか掴めない「体験的智恵」であり,

この能力は「文献的知識」とは異なり,

AIによって容易に置き換えられない能力である。

とおっしゃっています。

 

 

この職業的能力とは,「技術」と「心得」という

2つの能力が組み合わせれたものです。

 

 

この職業的能力を身につけていくためには,まずは,

スキルやテクニックといった「技術」を学ぶことから始めて,

それを高度なレベルに高めていくためには,

マインドやハートといった「心得」を

併せて身につけていく必要があります。

 

 

では,職業的能力をどのようにして身につけていくのでしょうか

 

 

この職業的能力を身につけていくためには,

書物から知識を学ぶのではなく,

経験から智恵を掴むことが必要になります。

 

 

すなわち,知識は言葉で表せるのですが,

智恵は言葉では表わせないものであり,

経験や体験を通じてしか掴めないのです。

 

 

 

 

では,経験から智恵を掴むには,

具体的にはどうすればいいのでしょうか。

 

 

田坂先生は,2つの方法を提唱されています。

 

 

それが,「反省」と「私淑」という方法です。

 

 

「反省」とは,後悔や懺悔とは異なり,

仕事の「経験」を,そのまま放置せず,

心の中で,その経験を思い起こし,「追体験」し,

そこでいかなる「智恵」を掴んだか,

いかなる「技術」や「心得」を身につけたかを振り返ることです。

 

 

具体的には,技術の振り返りから始めて,

次に心得の振り返りへと深めていくことを,

会議や交渉の直後にその場に同席した先輩や同僚,部下と

振り返りを行うという方法です。

 

 

もう一つは,1日の仕事を終えた夜に,

1人になったときに,その日に経験した様々な仕事の場面を,

心の中で追体験し,その場面での自分の技術や心得を振り返り,

その反省を言葉で記していくという方法です。

 

 

 

 

私は,ちょうど今,司法修習生の指導担当をしているので,

法律相談や接見の後に,司法修習生と振り返りを行っていこうと思います。

 

 

次に,「私淑」とは,優れた能力を持っている人物を,

心の中で「師匠」と思い定め,その人の仕事をする姿から,

言葉を超えて,直接,その技術や心得を学ぶことです。

 

 

仕事場にいる優秀な先輩の仕事ぶりをみて,技術や心得をぬすみ,

自分のものにしてしまうということなのだと思います。

 

 

まさに,司法修習生から見た,指導担当弁護士の関係は,

まさに私淑なのだと思います。

 

 

そして,反省や私淑によって,智恵の体得法を掴んだのであれば,

自分が預かる部下やメンバーに,

その体験的智恵や智恵の体得法を伝えるという,

智恵の伝承法を身につけていく必要があります。

 

 

智恵の伝承法とは,プロフェッショナルの技術や心得

を身につけているのであれば,仕事を通じて,

それを部下やメンバーの前で披露することです。

 

 

そうすることで,部下やメンバーが自己成長を遂げていくのです。

 

 

AI時代には,技術や心得がAIに置換えられて陳腐化しても,

新たな分野でのプロフェッショナルの技術と心得を

速やかに身につけることができれば,AIに淘汰されず,

AI時代に活躍できる人材になれるのです。

 

 

私は,今指導している司法修習生に対して,

弁護士としての技術や心得を披露して,

伝承していきたいと思います。

 

 

日々の仕事でどのようなことを掴むことが重要となるかについて,

わかりやすく解説されていますので,ぜひ一読をおすすめします。

 

 

長くなりましたので,続きは明日以降に記載します。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

能力を磨く~AI時代に活躍する人材「3つの能力」~

田坂広志先生の最新刊

能力を磨く~AI時代に活躍する人材「3つの能力」~

という本を読みましたので,アウトプットします。

 

 

 

2年ほど前からだと思いますが,

AIによって仕事がなくなる職種の特集

がよくされるようになりました。

 

 

https://diamond.jp/articles/-/76895?page=2

 

 

AIが進化すれば,人間以上の能力を発揮するので,

AIに仕事を任せた方が効率的であり,

人間の仕事を代替していくのは,目に見えています。

 

 

ご多分に漏れず,私の仕事である弁護士業務といった,

「サムライ業」もAIが代替していく可能性が大いにあります。

 

 

サムライ業の多くは,専門的知識と論理的思考で

仕事をしているのですが,専門的知識と論理的思考は,

AIが最も得意とする能力であり,AIが進化していけば,

サムライ業は,AIに淘汰されてしまうのでしょう。

 

 

例えば,弁護士は,法律相談をする際に,

クライアントの話す会話の中から,

法律的に意味のある事実を取り出し,

それを過去の裁判例や法律にあてはめて,

問題解決のための見通しをクライアントに説明します。

 

 

 

将来,AI弁護士という機械ができた場合,クライアントは,

AI弁護士が尋ねてくる事実を入力すると,AI弁護士は,

膨大な過去の裁判例やあらゆる法律を瞬時に検討した上,

あなたの場合,このような結果になる可能性が何%くらいですよと

アドバイスできるようになるかもしれません。

 

 

とくに,慰謝料の金額や,犯罪をしたときに

どれくらいの刑が科されるのかといったことについては,

過去のデータベースがあれば,AI弁護士は,瞬時に,

見通しを回答できるようになるでしょう。

 

 

そうなれば,事件の見通しは,人間の弁護士よりも,

AI弁護士の方が断然,正確になると思います。

 

 

このままいくと,弁護士業務はAIに代替され,

弁護士が大量に失業する時代が到来するかもしれません。

 

 

このような時代に淘汰される人材の共通の特徴は,

持つべきときに,持つべき危機感を,持たない」ことであると,

田坂先生は,おっしゃっています。

 

 

「こうした変化の中で淘汰される企業や人材は,

そもそも,その変化を脅威と感じておらず,

持つべき危機感を持たない企業や人材である。

そして,その危機を乗り越えるための

必要な対策を怠ってきた企業や人材である。」

 

 

逆にいえば,持つべき危機を持った上で,対策をとれば,

AIに淘汰されない可能性があるというわけです。

 

 

では,どのような対策をとればいいのか。

 

 

不思議なことに,そのことは明確に議論されていません。

 

 

田坂先生は,「誰もが,AI失業を語る。

しかし,誰も,その対処法を教えてくれない。

とおっしゃっています。

 

 

 

確かに,そのとおりで,AI失業については,

やたら目に飛び込んできますが,

ではどうすればいいかについては,

ほとんど議論がされていないのが現状です。

 

 

このような議論状況の中,田坂先生は,

高度知識社会における知的労働の現場で

仕事をするために必要とされる人間の5つの能力のうち,

3つの能力を磨く必要があると,おっしゃっています。

 

 

5つの能力とは,①基礎的能力(知的集中力と知的持続力),

②学歴的能力(論理的思考力と知識の修得力),

③職業的能力(直感的判断力と智恵の体得力),

④対人的能力(コミュニケーション力とホスピタリティ力),

⑤組織的能力(マネジメント力とリーダーシップ力)です。

 

 

このうち,AIには,無制限の集中力と持続力,

超高速の論理的思考力,膨大な記憶力と検索力,

分析力と直感力が備わっているので,

①基礎的能力と②学歴的能力では,

人間は,AIには勝てません。

 

 

しかし,③職業的能力,④対人的能力,⑤組織的能力

の3つの能力を自分で磨いていけば,AI社会で淘汰されず,

ますます活躍できる人材になれるのです。

 

 

この3つの能力については,明日以降,アウトプットしていきます。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

 

 

自分を仕事にする生き方2~自信と成長~

昨日に引き続き,はあちゅう氏の「自分を仕事にする生き方

という本のアウトプットを行います。

 

 

 

はあちゅう氏は,この本の中で,

自信について,次のように記載しています。

 

 

「自信があればあるで,なければないで叩かれる世の中。・・・

大事なのは完全無欠の自分になることではなくて,

不完全な自分のまま理想に向かって努力すること」

 

 

仕事も家庭生活も全てがうまくいっている人は,

なかなかいないと思います。

 

 

そういう世の中において,不完全な自分を受け入れ,

理想の自分に近づくために努力することが

自信につながるのだと思います。

 

 

 

不完全さは伸びしろなわけです。

 

 

はあちゅう氏は,自信をつけるための

3つの方法を提唱しています。

 

 

1つ目は,よく寝て食べること。

 

 

人間は,健康でないと,何をするにしても

悲観的になってしまうので,まずは,よく寝て食べて,

自分のコンディションを整えるのが重要になります。

 

 

2つ目は,自信のある人を周りに置くこと。

 

 

朱に交われば赤くなるように,

自信のある人と交流していると,

自分に根拠のない自信が生まれてくるわけです。

 

 

自分が成長していくためには,

どのような環境に身を置き,

どのような人と交流していくのかを考えることが重要ですね。

 

 

 3つ目は,常に新しいことに挑戦すること。

 

 

自信は,今までできなかったことが

自然にできたときに湧いてくるので,

いろいろなことに挑戦している人は,

自信がついていくのです。

 

 

 

次に,はあちゅう氏は,いろいろな自分を使い分ける

ことについて説いています。

 

 

仕事における自分と家族の一員としての自分は,

役割が異なっていることもあり,別の自分であります。

 

 

でも,それは普通のことであり,

誰の前でも同じ自分であれば,

相手に不快感を与えることがあると思います。

 

 

「自分は常に更新され,新しい仕事や新しい人間関係の中では

新しい自分に出会うことになる」

 

 

そう考えると,自分とは何かについて深く悩む必要はなく,

理想の自分」を意識して立ち振る舞えばいいのです。

 

 

そして,はあちゅう氏は,自分のレベルを上げるためには,

物事を深く考える以外に方法はないと説いています。

 

 

物事を深く考えるためには,「考えるきっかけ

にたくさん出会うことが大切です。

 

 

「考えるきっかけ」をくれるのは,本や人など,

これまでに触れたことがないものです。

 

 

 

本を読むと,著者の考えを必死に理解しようとして考えます。

 

 

人と会うと,会話をするので,

どのような話をすれば,相手が喜んだり,

自分が欲しい情報を教えてくれるのかと,考えます。

 

 

人との出会いや本との出会いが,

人を成長させるのだと思います。

 

 

多数の執筆活動から生まれてきたのであろう,

はあちゅう氏の言葉の結晶は,

読者の心に深く染み込んでいきます。

 

 

私がこれまで読んできたジャンルとは,

異なるジャンルの本であり,

課題図書に指定されていなかったら,

出会っていなかった本だと思います。

 

 

素敵な本を課題図書に指定してくれた,

立花Beブログ塾の主催者の立花岳志先生に感謝です。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

自分を仕事にする生き方

立花Beブログ塾の課題図書である,

はあちゅう氏の「自分を仕事にする生き方

という本を読みましたので,アウトプットします。

 

 

 

 

「自分を仕事にする」というタイトルに惹かれて,

いったいどういうことなのだろうと思いながら,読み進めました。

 

 

はあちゅう氏は,読者に対して,

これまでの人生でつくり上げてきた『自分』という武器があります

と説いています。

 

 

「自分という最大の資産をもっと有効活用して,

より楽しく,より豊かに生きていく」

 

 

これが「自分を仕事にする生き方」だというのです。

 

 

自分とは何か,自分の強みは何かを分析し,

自分の強みを掛け合わせて,世の中に役立てて収入を得て,

自分の好きなことをして豊かに生きていく,

という意味だと私は解釈しました。

 

 

「出来ることと好きなことをうまく掛け合わせて,

誰かに感謝してもらえることになれば,

それをお金にする手段というのは必ず誰か,

それが得意な人が考えて準備してくれます。

そのために必要なのは,

自分の出来ることと好きなことを正しく理解し,

発信する力なのです。」と,はあちゅう氏は説いています。

 

 

 

なるほど,自分が好きなことや得意なことを発信していると,

誰かが自分のことをみつけてくれて,評価してくれて,

そこから新しい仕事が生まれていくわけです。

 

 

私は,1年間,ブログで,自分の得意分野である労働事件について

情報発信していたところ,最近,

専門誌で事件の執筆の依頼を受けたり,

セミナー講師の依頼を受けたり,

ネット記事の原稿の依頼を受けたりと,

新しい仕事が飛び込んでくるようになりました。

 

 

だから,はあちゅう氏がおっしゃることがよくわかります。

 

 

自分の得意なことを毎日ブログで情報発信しているだけなのに,

世の中が自分のことを評価してくれて,

新しい仕事が舞い込んでくるのです。

 

 

不思議なことなのですが,現実として起きているのです。

 

 

そして,私が,ここでポイントだと思ったのは,

「自分のどんな要素がどう人の役に立つかは,誰かが決めてくれる」

ということです。

 

 

自分が当たり前にできていることは,案外,

他の人にとってすごいことだというのはよくあります。

 

 

しかし,自分にとって当たり前すぎるので,

自分では自分のすごさに気づけないものです。

 

 

自分の「人と違う部分」

他人に指摘されないと気づけないわけです。

 

 

そのため,自分の好きなこと,得意なことを発信していれば,

誰かが勝手に自分を見つけてくれて,自分を評価して,

仕事を依頼してくれるのです。

 

 

 

そして,自分の好きや得意をお金に換えるためには,

お金に換えてくれる人とつながるために,

自分を人前にさらすことが重要になります。

 

 

勇気をもって,自分の好きや得意を情報発信して,

自分を人前にさらすのです。

 

 

私も,2年前に初めてブログを開設したとき,

弁護士がブログ書いて,クレームが来たらどうしようと,

心配していたことがありましたが,

それは単なる自意識過剰で,最初は,誰も見てくれません。

 

 

毎日ブログを更新するようになって,

自分のブログが人の役に立っていると分かってから,

自分を人前にさらけ出すことが怖くなくなりました。

 

 

何かをするとき誰もが不安になるのですが,

最初の一歩を踏み出すと,

意外となんてことはないことが多いのだと思います。

 

 

ブログを毎日更新できている今読むと,

この本に書いてあることにすごく共感できます。

 

 

長くなりましたので,続きは明日以降に記載します。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

「好きなこと」だけして生きていく

立花Be塾の課題図書である,心屋仁之助氏の

「好きなこと」だけして生きていく

という本を読みましたので,アウトプットします。

 

 

 

第1章のタイトル「頑張って生きても得るものはない」,

小見出しに「あなたは頑張っても報われない」と記載さており,

自分の価値観を大きく揺さぶられました。

 

 

最初は,タイトルに驚いたのですが,

本文を読み進めると納得できました。

 

 

がんばらなければ好きなことができない,

と思っていると,あなたは報われない。

 

 

なぜなら,がんばらない私には価値がないと思いこんでいるから。

 

 

あなたがあなたの価値を認めていないのに,

他人があなたの価値を認めるはずがないのです。

 

 

心屋仁之助氏は,がんばらない私にも価値があること

に気づくことの重要性を説いています。

 

 

がんばらない私には価値がない,

と自分で自分を粗末にしていると,

他人もあなたを粗末にするのです。

 

 

だから,がんばらない私にも価値があることを信じるために,

がんばるのをやめてみましょうと提唱されています。

 

 

 

がんばるのをやめて,

自分には価値があると信じてみると,

自然体になれるのです。

 

 

日本人の美徳として,勤勉が挙げられることがよくあります。

 

 

しかし,がんばることにのみ価値を置くと,

がんばっていない人をみるとイライラしてしまい,

どうもギスギスして生きづらい社会になっていると感じます。

 

 

こういったことが,仕事ができない人に対する

パワハラの温床にもなっていると思います。

 

 

別にがんばらなくても,自分はそのままで素晴らしい

価値有る存在であると,自分で信じれば,

他人の評価を気にすることがなくなり,人生が楽しくなります。

 

 

そうなると,結果として報われるようになるのでしょう。

 

 

既存の価値観を覆す発想に,ハッとさせられました。

 

 

がんばらない自分にも価値があると信じるために,

自分は実はすごい人間なのだと思い切るという方法があります。

 

 

自分のことをそこそこだと思っていると,

すごい結果が出ても,そこそこだと決めている自分の中で

ふさわしくない結果だと思ってしまい,

わざわざすごい結果が続かないようにしてしまいます。

 

 

これを,「自分はそこそこ」から「自分はすごい」というように,

自分の前提を変えれば,すごい自分にふさわしい出来事や結果が

起こり始め,自分でも自分は本当にすごいと思えるようになり,

現実が変わっていくのです。

 

 

 

自分はすごいと思っていれば,私は存在しているだけで

もう価値を提供しているので,それに対する豊かさを

受け取ってもいいと思えるようになります。

 

 

そうなれば,自分に対する罪悪感がなくなるので,

豊かさを受け取る財布の口が大きく開いた状態となるので,

お金が自然に入ってくるのです。

 

 

自分のセルフイメージを変えれば,

自分がイメージしたとおりの自分に自動的に近づいていくので,

私も自分のことをすごいのだと思い切ります。

 

 

そして,がんばらずに好きなことをして生きていくためには,

人に迷惑をかけて,嫌われる覚悟が必要になります。

 

 

他人に嫌われない生き方をすれば,

人から批難されないので,

楽な生き方かもしれません。

 

 

しかし,他人に嫌われない生き方をすれば,

いつも周囲に振り回されて,自分を見失い,

自分の好きなことができなくなります。

 

 

そこで,思い切って,人に嫌われてもいいと割り切って,

好きなことをしてみるのです。

 

 

好きなことをすると,人に嫌われるのではないかというのは

自分の思い込みに過ぎないこともあり,案外,

他人は,どうとも思っていないこともあります。

 

 

私は,ブログを毎日更新するために,仕事を断ったり,

フェードアウトしたことがありましたが,

特に批判をされたことはありません。

 

 

人からいいように思われたいという囚われを捨てれば,

もっと自由に自分の好きなことができるのだとわかりました。

 

 

 

これまでの価値観を覆し,新しい価値観をインストールして,

自分を少しずつ,幸せな方向に軌道修正するのに

最適な著書だと思いましたので,紹介させていただきます。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

なぜ,時間を生かせないのか

田坂広志先生の「なぜ,時間を生かせないのか

という本を読みましたのでアウトプットします。

 

 

 

 

従来のタイムマネジメント術にはない,

時間に処する心得が分かりやすく説明されている名著です。

 

 

世には多くのタイムマネジメント術の本がありますが,

そのような本を読んだだけでは,

なかなか時間管理がうまくいきません。

 

 

それはなぜでしょうか。

 

 

理由は,タイムマネジメントの基礎体力にあたる

集中力が無いからなのです。

 

 

集中力を身につければ,時間の長さではなく,

時間の密度を濃くすることができます。

 

 

 

 

それでは,集中力を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

それは,日々の仕事において知的体力を鍛えることです。

 

 

単調に思える仕事であっても,気を抜かずに取り組むことで,

確実に知的体力が身についていきます。

 

 

また,時間を区切って仕事をする,

締切を明確にして仕事をする,

締切を宣言して仕事をすることで,

集中力を身につけることができます。

 

 

そして,顧客と接する瞬間のビジネスの真剣勝負の場に

身を置くことで最も高度な集中力が鍛えられます。

 

 

私達は,時間の密度を高めて,何を学ぶべきなのでしょうか。

 

 

それは,職業的な智恵です。

 

 

職業的な智恵とは,スキルやセンス,ノウハウやテクニック,

さらには直観力や洞察力など,ビジネスや仕事の現場で

永年の経験を通じてしか学ぶことのできないものであり,

言葉で表すことができないため,容易に伝達,

共有することのできないものです。

 

 

 

 

体験によって,職業的な智恵を身につけるためには,

一つの経験をしたとき,その経験を徹底的に追体験し,

そこで学んだことを極限まで言語化することによって,

知識を智恵へと深め,経験を体験へと高めるという

反省が必要になります。

 

 

反省をするには,直接に自分の責任ではないと思える問題であっても,

それを敢えて自分の責任として受け止めてみると効果的です。

 

 

そして,私達は,職場における師匠からも智恵を学びます。

 

 

師匠から学ぶためにはリズム感とバランス感覚を磨く必要があります。

 

 

優れたリズム感とバランス感覚を身につけるためには,

師匠と同じ部屋の空気を吸うことです。

 

 

その上で,自分なりの工夫をしながら,

自分なりの個性をみつけます。

 

 

そうすれば,自分自身の唯一無二の何かを発見することになります。

 

 

かけがえのない人生の時間を生きることの覚悟を決めて,

自分の成功とは何かを定めて,今を生きることの重要性が説かれています。

 

 

仕事と家庭の両立に悩むビジネスマンにとって,

時間というものを深く考えるために,大変役に立つ名著ですので,

紹介させていただきました。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

小さな習慣2

立花Be塾の課題図書「小さな習慣

のアウトプットの続きをします。

 

 

 

小さすぎて失敗するはずがない行動を毎日繰り返す。

 

 

これが小さな習慣の真髄です。

 

 

毎日小さな習慣を100%達成することで,

達成感を得られ,達成感が高い自己肯定感を導きます。

 

 

毎日,小さな習慣を達成するという成功を体験していくので,

成功が情熱を生み,行動の原動力になります。

 

 

成功が成功を生む」という好循環を作り出せるわけです。

 

 

 

 

逆に,最初から大きな課題を設定すると,

たいていは挫折してしまいます。

 

 

人間の脳は,素早い変化に適応できないようになっているので,

大きすぎる課題を自分に課すと脳が抵抗して,

三日坊主で終わってしまうのです。

 

 

この脳の特性を逆に利用すればいいのです。

 

 

変化を急ぐことなく,少しずつ少しずつ

小さな習慣を積み重ねることで,自分の脳を

変化になじませていけばいいのです。

 

 

もう一つ,面白い気づきがありました。

 

 

それは,自分の脳にご褒美を与えるということです。

 

 

 

新しく行動を開始した後に,

自分に何かしらの報酬を与えるわけです。

 

 

自分に報酬を与えることで,自分の意志の力を

回復させることができて,小さな習慣を継続することに役立つのです。

 

 

私は,毎日ブログを更新していますが,

ブログを投稿し終わった後に,

今日も1日ブログを更新できたという安堵感と共に,

1つのブログを書き上げた自分に対して,「今日もがんばったな」と

自分で褒めていることに気づきました。

 

 

だから,今日まで毎日ブログを更新することが

できたのだと納得できました。

 

 

毎日,がんばっている自分自身を自分で褒めることは,

小さな習慣を続けていくためには重要なことだと認識できました。

 

 

私は,これまで,毎日ブログを更新してきましたが,

仕事が忙しかったり,家族の時間を優先しなければいけないときには,

なかなか筆が進みませんでした。

 

 

しかし,「小さな習慣」の本を読んで,ブログの内容の出来や

長さはどうであれ,とりあえず毎日ブログを更新すればよく,

自分に対して,よいブログを書かなければならないという

プレッシャーを与えない方がいいことに気づきました。

 

 

ブログの質や量にこだわると,疲労が溜まっていたり,

気分がのらないときに,ブログを更新することができなくなる

リスクがあることから,小さな習慣を継続するためにも,

自分に課すハードルを下げてもいいことに気づき,

なぜだかホッとしました。

 

 

人間の脳の特性を理解して,それを習慣化するために,

どう活用するかが分かりやすく学べる名著ですので,

何かを継続していきたい人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

小さな習慣

立花Be塾の課題図書「小さな習慣」(スティーヴン・ガイズ著)

を読んだので,アウトプットします。

 

 

 

早寝早起き,読書,運動など,毎日これらを実践していけば,

圧倒的に自己成長できるはずです。

 

 

しかし,毎日これらのことを実践するのは,

難しいのが現実で,たいていは三日坊主で終わります。

 

 

私も,ご多分に漏れず,樺沢紫苑先生が推奨している

3行ポジティブ日記を毎日,夜寝る前に書いていたのですが,

2人目の子供が生まれてからは,仕事と子育てで疲れて,

3行の日記を書くことができなくなってしまいました。

 

 

このように,毎日継続していくことは,なかなか大変なことです。

 

 

しかし,この本を読むと,小さな習慣を積み重ねていくことで,

大きな目標を達成できることが,よくわかります。

 

 

小さな習慣とは,毎日これだけはやると決めて必ず実行する,

本当にちょっとしたポジティブな行動です。

 

 

 

 

「こんなに簡単でいいの?」と思えるくらいの課題を自分に与えて,

それをほんのわずかな意志の力を使って実行していくというものです。

 

 

この本の著者は,腕立て伏せを1日1回実施することを

小さな習慣として実践しました。

 

 

腕立て伏せを毎日50回という実践だと,

普段筋トレをしていない人はすぐに挫折するでしょうが,

1日1回の腕立て伏せであれば,なんとか毎日継続できそうです。

 

 

というわけで,腕立て伏せを1回すると,もう1回できるな,

となっておまけで何回も腕立て伏せをしてしまいます。

 

 

1日1回というハードルの低さから,毎日続けることができ,

結果として1日1回以上の腕立て伏せをしてしまうので,

腕の筋肉が鍛えられていくわけです。

 

 

習慣になれば,自動的によい行動(腕立て伏せなどの筋トレ)

をするので,健康的になり,自己成長できるわけです。

 

 

私達の普段の行動の約45%は習慣で成り立っているので,

自分にとってよりよい習慣を取り入れていくことが,

自分が成長するための鍵になりそうです。

 

 

小さな習慣を導入するためには,

脳の2つの部分が重要な役割を担います。

 

 

それは,大脳基底核と前頭前野です。

 

 

大脳基底核は,特定のパターンを認識し,

それを繰り返す機能をもっています。

 

 

前頭前野は,何かをしたときの結果や

長期的な利益を理解できる脳の司令塔です。

 

 

前頭前野は,潜在意識の自動的な繰り返しの機能を管理し,

もっとよい方法があるとわかったときには,

自動化された動きを止めて,別の行動をとらせます。

 

 

そのため,前頭前野に,運動や読書が自分にとって

大変価値のあるものであると理解させれば,

適切に大脳基底核をコントロールして,

よい習慣を実践できます。

 

 

しかし,前頭前野は,簡単にエネルギーを使い果たす

という弱みがあり,疲れていると,

大脳基底核をコントロールできなくなります。

 

 

 

 

大脳基底核は,同じことを自動的に繰り返し,

エネルギーを効率的に使うのが得意なので,

前頭前野が大脳基底核をコントロールできなくても,

大脳基底核に自動的に好ましい行動をとるように教え込めば,

勝手に自己成長できます。

 

 

小さな習慣であれば,わずかな意志の力でできるので,

エネルギーを消費せずに,前頭前野に好ましい行動をとるように

司令を出させて,あとは,大脳基底核に好ましい行動をとるように

教え込んで,小さな習慣を自動的に継続できるというわけです。

 

 

小さな習慣という最初の一歩を踏み出せば,

あとは自然に動き出していき,

徐々にコンフォートゾーンを抜けていくわけです。

 

 

イチロー選手が語った

小さいことを積み重ねることがとんでもないところにいくただ一つの道

という言葉の意味が科学的に理解できました。

 

 

この本を読み,滞っていた3行ポジティブ日記を再開してみます。

 

 

夜だと,日記を書けないので,朝,

3行ポジティブ日記を書くように,

ハードルを下げて実践してみます。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。