まんがでわかる妻のトリセツ~育休をとった夫になぜ妻は絶望するのか~
1 妻の半数が夫の育休を望んでいないわけとは?
弁護士ドットコムニュースに,子育て中の私にとって,
大変興味深いニュースがありました。
https://www.bengo4.com/c_5/n_10688/
妻の半数が夫の育休を望んでいない。
夫が育休を取得しても,育休中の夫の態度にイライラする。
民間のアンケート結果の自由記載欄には,
次のような,妻からの厳しい意見があったようです。
「育休をとっても家でだらだら。結局家のことは私がやった」
「指示待ちではなく主体的に動いてくれれば満足度が上がったと思う」
ようするに,夫が育休を取得しても,家でぼーっとしていて,
妻からの指示がないと動いてくれない夫が多く,妻はイライラして,
それなら夫は育休を取らないで,
稼いでくれたほうがいいと考えているのでしょう。
2 夫は家庭ではぼーっとしていたい
ただ,この夫の家でぼーっとしている,
妻からの指示がないと何もしないというのは,
黒川伊保子先生の「夫のトリセツ」を読めば,
よく理解でき,気が利く夫に変える方法を学ぶことができます。
男は,進化の過程で,問題解決と沈黙で生存可能性かあがるように,
脳がチューニングされたようで,安寧な沈黙でぼーっとしているときに
ストレスが発散されるようです。
確かに,最近の私は,出張中の電車で車窓を眺めていたり,
宿泊先のビジネスホテルで読書しながらぼーっとしているときが
至福の瞬間になっています。
夫は,外で働く場所が戦場であり,家庭は安寧の場所なので,
家庭ではできるかぎりぼーっとしていたいのです。
3 家庭は戦場?
しかし,小さい子供のいる妻にとって,家庭こそが戦場です。
イレギュラーなことばかりして,かつ,
何を喋っているのかもわからない子供と一日中いるのは,
相当なストレスです。
そのため,子育て中の妻は,ピリピリしていま
(子供を育てていくために必要なことなのです)。
そんな家庭という戦場において,育休中の夫が家庭で,
ただぼーっとしていたのでは,妻のロケットランチャーに
被弾して生き残ることはできません。
では,夫は,妻からのロケットランチャーに
被弾しないためにどうすればいいのか。
その答えが「まんがでわかる妻のトリセツ」に書いてありました。
このまんがの登場人物である井口章が,妻に対して,
少しぐらい家で自由にさせくれと言ったところ,
妻が出ていってしまい,友人である早川雅樹に,
居酒屋において家を出ていった妻の愚痴を話しました。
すると,早川雅樹は,井口章に次の言葉を言って諌めます。
「なにが家ではぼけーっとしたいだ。
気を抜いたヤツから死んでいくそんな戦場に俺たちはいるんだ。
家こそが戦場なんだ」
そう,子育て中の妻がいる家庭では,
ぼーっと生きてんじゃねぇよ」というわけです
(チコちゃんならぬ妻ちゃんに叱られてしまいます)。
4 妻をねぎらう
夫は,妻が子育て中は,家庭は会社と同じく戦場であると心得て,
妻に共感し,妻をねぎらい,妻の言動を察するしかないのです。
妻が育休3年目になり,仕事が忙しい私には,
これができていませんでした。
毎日,弁護士というハードな仕事をしているので,妻が育休中は,
家庭では少し休ませてほしいとあまい考えをしていました。
仕事と異なり,子育ては24時間365日のことなので,
断然仕事よりもハードてす。
私のように子育てよりも仕事の方が楽だと考える夫は多いはず。
そんな子育てをがんばっている妻に対して,夫はどうすべきか。
まんがの中の黒川先生は,井口章に次のようにアドバイスします。
「まずはねぎらうべきだった。
ごくふつうの日々がずっと続く幸せ。
その幸せにきがついて感謝すべきだった。
それだけで妻の苦労はかなり報われます」
そう,妻をねぎらうことが大事なのです。
「まんがでわかる妻のトリセツ」でねぎらいの大切さを学んだので,
私は妻をねぎらいます。
話は戻り,心ある夫であれば,妻から言ってくれればやるので,
妻は,夫にしてほしいことがあれば,具体的に言えばいいのです。
そうすれば,育休中になにもしない夫が使える夫になるかも。
本当は,育休に入る前の夫に対して,
妻のトリセツのような研修があれば
夫に育休を取得してほしいと望む妻が増えるような気がします。
なお,育休の法律のことが知りたい方は
こちらにまとめてありますので,ご参照ください。
https://www.kanazawagoudoulaw.com/tokuda_blog/202001218979.html
https://www.kanazawagoudoulaw.com/tokuda_blog/202001228985.html
本日もお読みいただきありがとうございます。
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