小さな習慣
立花Be塾の課題図書「小さな習慣」(スティーヴン・ガイズ著)
を読んだので,アウトプットします。
早寝早起き,読書,運動など,毎日これらを実践していけば,
圧倒的に自己成長できるはずです。
しかし,毎日これらのことを実践するのは,
難しいのが現実で,たいていは三日坊主で終わります。
私も,ご多分に漏れず,樺沢紫苑先生が推奨している
3行ポジティブ日記を毎日,夜寝る前に書いていたのですが,
2人目の子供が生まれてからは,仕事と子育てで疲れて,
3行の日記を書くことができなくなってしまいました。
このように,毎日継続していくことは,なかなか大変なことです。
しかし,この本を読むと,小さな習慣を積み重ねていくことで,
大きな目標を達成できることが,よくわかります。
小さな習慣とは,毎日これだけはやると決めて必ず実行する,
本当にちょっとしたポジティブな行動です。
「こんなに簡単でいいの?」と思えるくらいの課題を自分に与えて,
それをほんのわずかな意志の力を使って実行していくというものです。
この本の著者は,腕立て伏せを1日1回実施することを
小さな習慣として実践しました。
腕立て伏せを毎日50回という実践だと,
普段筋トレをしていない人はすぐに挫折するでしょうが,
1日1回の腕立て伏せであれば,なんとか毎日継続できそうです。
というわけで,腕立て伏せを1回すると,もう1回できるな,
となっておまけで何回も腕立て伏せをしてしまいます。
1日1回というハードルの低さから,毎日続けることができ,
結果として1日1回以上の腕立て伏せをしてしまうので,
腕の筋肉が鍛えられていくわけです。
習慣になれば,自動的によい行動(腕立て伏せなどの筋トレ)
をするので,健康的になり,自己成長できるわけです。
私達の普段の行動の約45%は習慣で成り立っているので,
自分にとってよりよい習慣を取り入れていくことが,
自分が成長するための鍵になりそうです。
小さな習慣を導入するためには,
脳の2つの部分が重要な役割を担います。
それは,大脳基底核と前頭前野です。
大脳基底核は,特定のパターンを認識し,
それを繰り返す機能をもっています。
前頭前野は,何かをしたときの結果や
長期的な利益を理解できる脳の司令塔です。
前頭前野は,潜在意識の自動的な繰り返しの機能を管理し,
もっとよい方法があるとわかったときには,
自動化された動きを止めて,別の行動をとらせます。
そのため,前頭前野に,運動や読書が自分にとって
大変価値のあるものであると理解させれば,
適切に大脳基底核をコントロールして,
よい習慣を実践できます。
しかし,前頭前野は,簡単にエネルギーを使い果たす
という弱みがあり,疲れていると,
大脳基底核をコントロールできなくなります。
大脳基底核は,同じことを自動的に繰り返し,
エネルギーを効率的に使うのが得意なので,
前頭前野が大脳基底核をコントロールできなくても,
大脳基底核に自動的に好ましい行動をとるように教え込めば,
勝手に自己成長できます。
小さな習慣であれば,わずかな意志の力でできるので,
エネルギーを消費せずに,前頭前野に好ましい行動をとるように
司令を出させて,あとは,大脳基底核に好ましい行動をとるように
教え込んで,小さな習慣を自動的に継続できるというわけです。
小さな習慣という最初の一歩を踏み出せば,
あとは自然に動き出していき,
徐々にコンフォートゾーンを抜けていくわけです。
イチロー選手が語った
「小さいことを積み重ねることがとんでもないところにいくただ一つの道」
という言葉の意味が科学的に理解できました。
この本を読み,滞っていた3行ポジティブ日記を再開してみます。
夜だと,日記を書けないので,朝,
3行ポジティブ日記を書くように,
ハードルを下げて実践してみます。
本日もお読みいただきありがとうございます。