運命の法則
1 フロー
天外伺朗先生の著書「運命の法則~幸運の女神と付き合うための15章」を拝読しました。
私が尊敬している、名古屋の弁護士北村栄先生にすすめていただいた1冊です。
私達の目には見えないけれども、必ず存在している宇宙の法則についてわかりやすく解説されている一冊です。
世の中の出来事を、全て論理やりくつで説明したがる人には理解できないかもしれませんが、運や直観といったものを大切にしている人には、なるほどと理解できることが記載されています。
今回は、この本を読んで、私が気付いたことを3つ、ご紹介します。
1つ目は、フローという概念です。
フローとは、なにかに没頭している状態のことです。
人間は、なにかに夢中になって、没頭していると、すごい集中力を発揮します。
自分の内側からこみ上げてくる喜びや楽しさの赴くままに、作業に取り組みますので、高いパフォーマンスを発揮することができるのです。
身近な例でいえば、ゲームに夢中になって取り組んでいる人は、ゲームをしている時間に、フローに入っていると思います。
このフローの状態に入って、仕事に取り組めば、高い集中力が発揮され、望む結果を手に入れることができそうですが、仕事に対して、心から喜びや楽しみを感じる機会は少なく、仕事中に、そう簡単にフロー状態に入れません。
そこで、深いフローに入らなくても、日常生活で生じるマイクロフローを大切にしてみるのが有益です。
ぼーっとして雑念が出るにまかせている時や、本を読む、散歩をするといった何気ない行為の中に、きわめて浅いフロー状態が存在しているのです。
こういったマイクロフローは、一見、時間の浪費に見えるものの、自発的、創造的、積極的な感情を維持することにつながっているのです。
天外先生は、フロー若しくはマイクロフローを大切にすることが、スムーズな人生の秘訣と説いています。
私は、毎日、あくせく動いていますので、ぼーっとしている、マイクロフローの状態を意識的に取り入れてみたいと思います。
2 シャドー
2点目は、シャドーという概念です。
人には、表の顔と裏の顔があります。
人は、自我の発達のプロセスで、外部環境に適合するために、自分が理性的に作り上げた部分人格であるペルソナという仮面を使い分けています。
他方、自分にとって好ましくない自己の側面や、自覚以前に何らかの理由によって抑圧された側面は、無意識レベルに抑圧され、表面の意識レベルにのぼってこなくなります。
この抑圧された部分人格をシャドーといいます。
シャドーからは、さまざまな衝動が突き上げてくるものの、自動的に抑圧されてしまい、意識レベルには上がってこないのですが、他人の衝動と勘違いしてしまいます。
このシャドーが他人に投影されると、その他人が敵に見えてしまい、戦いを挑むことになります。
なんとなく、自分が嫉妬してしまう人や批判してしまう人には、自分のシャドーが投影されている気がします。
自分の嫌なところが、他人を通して、見えてくるわけです。
他人に対して、嫌な感情を持った場合、自分の中で抑圧されている人格が、他人に投影されているのだと考えると、その他人に対する嫌な感情が緩和されることがあります。
他人に対して、嫌な感情を持った時に、シャドーが投影されていないかを、自問自答してみます。
3 トータルつき量一定の法則
3つ目は、トータルつき量一定の法則です。
これは、ついているときと、ついていないときは公平に訪れることです。
人生を平らにならしたら、運がよかった時と運が悪かった時は同じ数だけ発生しているということです。
良いことがあれば、悪いこともある。
こう考えると、運が悪い時にどうするかです。
運が悪い状態にあることを淡々と受入れ、忍んで手堅い対応をする。
すると、やがてつきが自分のところに回ってくるのです。
ひどい仕打ちをうけても、運命に貸しができたと思えば、後から借りとして返ってくるのです。
こう考えると、ついている時に、有頂天にならず、ついていない時に、落ち込まなくてすみます。
不運なことが起きても、運命の流れからはずれたことを教えてくれるシグナルだと受け止めて、次にくる幸運の前兆と解釈すれば、心が穏やかに生活できます。
ついているやついていないに一喜一憂せずに、運命の流れに身を任せていきます。
目に見えない宇宙の法則を理解するのに、最適の一冊ですので、ご紹介させていただきました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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