夫婦のトリセツ決定版

1 心理的安全性

 

 

黒川伊保子先生の最新刊「夫婦のトリセツ決定版」を読みました。

 

 

 

私は、妻との関係をよくしたいと思い、

黒川先生の「妻のトリセツ」を熟読し、実践していましたが、

人間は忘れる生き物でして、つい、妻にいらんことを言ってしまい、

けんかになります。

 

 

ちょうど、年末年始になり、妻と共に過ごす時間が長くなるので、

お互いに気持ちよく過ごすためにも、

「妻のトリセツ」の次の一手を知りたいと思い、早速読んでみました。

 

 

やはり、黒川先生の夫婦に関する著書は、素晴らしいです。

 

 

今回も、目からウロコの情報がてんこ盛りで、

日常の夫婦の会話に役立つことばかりが記載されています。

 

 

それでは、「夫婦のトリセツ決定版」を読んで、

私が得た気付きを3点、ご紹介します。

 

 

1つ目は、心理的安全性です。

 

 

この本の第1章の冒頭で、黒川先生は、いい夫婦とは、

心理的安全性が確保されている夫婦であると、断言されています。

 

 

心理的安全性とは、「思いついたことを言っても、

受け入れてもらえるという安心感のこと」をいいます。

 

 

そして、コミュニケーションにおける心理的安全性について、

次のように記載されています。

 

 

「自分の言ったことばが、おおむね、意図通りに相手に届く。

相手からは、共感・ねぎらい・賞賛・感謝のいずれかが、必ず返ってくる。

たとえ、提案が通らなくても、発言した気持ちをわかってくれ、

発言したという行為そのものは、ねぎらってくれることが約束されている」

 

 

 

確かに、自分の言ったことが相手に伝わり、

相手から、必ず承認されれば、人間関係はよくなります。

 

 

夫婦でも、親子でも、職場でも、

この心理的安全性が確保されることを意識すれば、

人間関係は円滑になり、無用な争いごとはなくなるのでしょう。

 

 

しかし、この心理的安全性ですが、夫婦では、もともと、

確保しにくいという特徴があります。

 

 

すなわち、人類の進化の過程で、男性は、獲物を狩るための脳に、

女性は、子供を産み育てるための脳に、それぞれ、設定された関係で、

夫婦のコミュニケーションは、すれ違いが多く、

互いに言っていることが伝わらず、心理的安全性が確保されにくいのです。

 

 

そのため、夫婦の脳の仕組みや、コミュニケーションについて学ばないと、

ただただ、夫婦の人間関係は、悪化の一途をたどることになります。

 

 

相手を愛するがゆえに、相手の言動が理解できず、

相手に絶望してしまう悲劇が起きてしまうのです。

 

 

とはいえ、この本に記載されているスキルを用いることで、

この悲劇を回避することができるのです。

 

 

2 共感の基本形

 

 

ということで、2点目は、共感の基本形です。

 

 

「妻のトリセツ」では、妻の話に共感することの大切さが記載されています。

 

 

「夫婦のトリセツ決定版」では、妻の話に共感する、

具体的なノウハウが記載されています。

 

 

 

共感の基本は、相手の話が、ポジティブであったときには、

「いいね」、「よかったね」で受け、相手の話が、ネガティブであったときには、

相手の使った形容詞(例えば、辛いや苦しい)を反復する、という簡単なものです。

 

 

相手の話に、にわかに共感できないときには、「そうか」、「そうなんだ」、

「そういうこともあるんだね」と「そ」で始まるうなずき語を返します。

 

 

相手の話に共感できる場合には、「わかる」をいいます。

 

 

「それは、辛いよね、わかる」という感じです。

 

 

相手を慰めたいときには、「大丈夫?」をいいます。

 

 

「それは辛いよね。大丈夫?」という感じです。

 

 

相手が失敗したときには、「私も○○すればよかったね」、

「私も、気づいてあげればよかった」といいます。

 

 

夫婦ですと、忘れ物をしたり、家事をミスしたりすることが日常茶飯事ですが、

失敗の原因をチクチク伝えても、相手はカチンとくるだけで、

状況が悪化するだけですので、このように、対処するのが効果的です。

 

 

そして、この共感は、かたちだけでもいいようです。

 

 

女性に対しては、かたちだけでも共感すれば、

反射的にストレスが解消できるようなのです。

 

 

このように、具体的な、「共感」のスキルを学んだので、

早速、妻との会話で意識して使ってみたところ、会話がスムーズになりました。

 

 

世の男性に、この「共感」のスキルを、ぜひ学んでもらいたいです。

 

 

3 食の話題に敏感になる

 

 

3点目は、こと食に関してノーアイデアでいるのは危ないということです。

 

 

私の家では、妻が食事を作り、私が後片付けをします。

 

 

 

私は、料理ができないので、料理を作ってくれる妻にとても感謝しています。

 

 

もっとも、料理について、妻から、「何食べたい?」と聞かれるのですが、

本音は、「なんでもいい」なので、「なんでもいいよ」と回答すると、

妻の機嫌が悪くなります。

 

 

そう、男たるもの、食にノーアイデアでいるのは、危ないのです。

 

 

妻から、「何食べたい?」と問われたら、

即座に、「オムライス」などと回答できるのが理想です。

 

 

そのため、普段から何を食べたいかについて、意識しておくことが大切ですね。

 

 

例えば、妻から、「麻婆豆腐でいい?」と聞かれたら、

「いいね」、「そうだね」で受けます。

 

 

受け入れないときは、その後に別提案をします。

 

 

「いいね、麻婆豆腐。でも、今日は餃子がいい」という感じです。

 

 

このように、相手の意見を、いったん、「いいね」で受け入れてから、

私は、~がいいと否定すると、相手は、気持ちよく動いてくれます。

 

 

まさに、人間フェイスブックみたいに、妻に「いいね」と伝えるのが、

夫婦円満の秘訣なのかもしれません。

 

 

料理を作ってくれる妻のために、食について、もっと意識を高く持ちます。

 

 

男女の脳の違いを知れば、異性に対して、優しくなれます。

 

 

男女の脳の違いを知らないと、男女のトラブルは耐えません。

 

 

ぜひ、多くの夫婦に読んでもらいたい一冊です。

 

 

一家に一冊は必需品になりそうな名著です。

 

 

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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