部下をもったらいちばん最初に読む本
私は、これまでの弁護士のキャリアの中で、ロースクール生や司法修習生への指導をしてきましたが、新人弁護士の育成については、経験がありませんでした。
そんな私ですが、来年から、事務所に新人弁護士が入ってくることとなり、私が指導担当になることから、部下の育成について、勉強をしています。
部下の育成の勉強をしていく中で出会ったのが、アチーブメント株式会社の取締役営業本部長である、橋本拓也先生の「部下をもったらいちばん最初に読む本」という書籍です。

本のタイトルのとおり、最初に部下を持った時に読むべき、名著でした。
今回は、私がこの本を読んでえた気付きを3つご紹介します。
1つ目は、メンバーから勝ち取るべき尊敬と信頼です。
部下の育成のためには、前提として、部下からの尊敬と信頼が必要になります。
まずは、上司が部下から尊敬されていないことには、部下は、この上司のもとで仕事をしたいとは思わなくなります。
この尊敬は、担当業務での一定の知識や実績があり、相手が困っている問題を解決することなどで、得られることが多いです。
具体的には、部下が今後の業務の中で獲得したい目標の領域内における卓越性を示すことです。
結果を出している、誰でもできることを、誰もできないくらい継続している等、部下から、この上司はすごい人物であると思ってもらう必要があります。
そのため、部下を持つ上司は、向上心をもって、成長していく必要があります。
次に、信頼ですが、小さな約束を守ることと、陰で批判しないことです。
相手としたどんな小さな約束であっても守ることで、相手から信頼してもらえます。
また、信頼される人は、裏表がありません。
陰口をすると、それを聞いている人からの評価を下げ、信頼を失います。
思っていること、言っていること、やっていることが一致している、一貫性のある人が信頼を獲得するのです。
部下から、尊敬され、信頼されることで、部下との良好な人間関係を構築することができるのです。
2つ目は、部下は有能であり、能力が高いと考えることです。
上司の立場から見れば、まだ経験の浅い、部下のことを過小評価してしまうことがあるかもしれません。
でも、それは、たまたま上司が経験を長く積んでいるだけであり、部下もその上司と同じ経験を積めば、上司を上回る結果を出している可能性があります。
そのため、部下は、上司よりも有能であり、能力が高いと考えます。
この考え方に立てば、自分よりも有能で能力がある部下をどのように成長へ導けるかと考えるようになります。
相手が自分よりも有能で能力があると考えれば、自然と相手とのコミュニケーションが丁寧になり、相手からも信頼されます。
また、部下の親御さんのことを想像してみることも効果的です。
部下の親御さんは、不安ながらも、自分の子供が選んだ職場だからと送り出してくれています。
部下の背後にいる親御さんのことを想像すれば、親御さんが大切に育てた部下を成長や成功に導くために、どうすればいいのかと考えられます。
私が、親になったからこそ、親御さんの気持ちを想像して、自分の対応は、部下の親御さんからみて、恥ずかしくないものかと内省できますし、部下のために、自分も成長しようと思えます。
部下は、有能で、能力があること、部下の親御さんのことを考えることは、部下との関わり合いの中で、とても参考になる考え方です。
3つ目は、委任する時の恐怖を克服する方法です。
部下に仕事を委任する時、次のようなジレンマが生じます。
自分が対応した方が早いので、部下にさせるのではなく、自分で対処する。
自分よりも未熟な部下が対応することで、顧客に迷惑をかけるのではないか。
でも、このようなジレンマをかかえていたのでは、部下に仕事を任せることはできず、部下は成長せず、上司はずっと忙しいままです。
このようなジレンマの対処方法として、時間軸を伸ばすことがあります。
今のまま、自分だけで仕事を処理していたのでは、3年後、自分は忙しいままです。
他方、部下に委任して、部下が育つことができれば、自分は、組織の力を使って、価値を増幅させ、時間を有効活用でき、さらに、収入を伸ばせることができます。
部下に仕事を委任する時は、怖れが生じますが、3年後を想像することで、部下に仕事を委任することで、部下が成長し、組織の人材の層が厚くなり、組織の力で、自分では成し得ないことができるのです。
この本に書いてある委任の技術を実践して、他人の力を自分の力に代えられることを目指します。
マネジメントの基礎を学ぶのに最適な名著ですので、ご紹介させていただきました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。











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