7月4日と11月14日のコーチングの勉強会に向けて,
コミュニケーションの勉強をしています。
私は,コミュニケーションの基本は,
「聞く」ことだと考えています。

「聞く」というスキルを磨くために,
コーチング,コミュニケーション能力検定,ほめ達,NLPなどを学び,
ようやく,相手が話しやすくなるように
聞くことができるようになりました。
相手の話しを聞いたうえで,次に
「質問する」というスキルが重要になります。

法律相談の場合,クライアントの話しをまず聞いたうえで,
弁護士は,事案の解決のために必要なことを質問して,
情報を集めて,見通しをたてて,
クライアントに解決策を提案します。
そこで,必要な情報を得たり,
クライアントに気づきを与えるために,
効果的な質問をするスキルを学ぶ必要があるのです。
質問力を鍛えるために,私のコーチングの師匠である
株式会社シェヘラザードの社長である坂本祐央子さんに,
質問の本について尋ねたところ,
「ヤフーの1on1~部下を成長させるコミュニケーションの技法」
という本を紹介してもらい,読み終わりましたので,
アウトプットをします。
1on1とは,簡単にいえば,30分程度,
上司が部下とミーティングを行い,
部下の経験を学習に変換する振り返りをすることです。
1on1の目的は,
①社員の経験学習を促進すること,
②社員の才能と情熱を解き放つことにあります。
①経験学習の促進ですが,人の成長を決める要素の比率は,
7割が仕事経験から学ぶ,
2割は他者から学ぶ,
1割は研修や書籍から学ぶ
と言われていることから,
仕事の経験を学習に変換すれば,
人は成長することができるのです。
人が仕事の経験から学ぶには,
具体的な経験→内省(経験を掘り下げる)→
教訓を引き出す(概念化)→新しい状況へ適用する(次の仕事へ活かす)
というサイクルをまわしていくことが必要になります。
②才能と情熱を解き放つとは,いろいろな仕事を経験して,
上司や職場の仲間から自分を観察してもらい,
経験を振り返りながら自分の職業観について考えていくことで,
社員は,仕事について自分で考えて,
自分の才能に気づき,自分で選んだ仕事に
情熱をもって取り組んでいくことになるということです。
1on1では,コーチングのスキルが用いられます。

コーチングとは,部下が経験から学び,
次の行動をうながすための質問を主とした
コミュニケーション手法です。
上司は部下に対して,「成功した要因は?」,「根源的な問題は?」
という質問を行い,部下は,自分の中で問への答えを探し,
それを言葉にして上司に伝えます。
部下は,質問に答えていく過程で,思考が言語化されて,
出来事を振り返ることができ,頭の中が整理されて,
部下のなかでまだ得られていない解決策を
部下自身が得られることができるようになります。
上司は,最後に,部下が経験から学んだことから,
次の行動を決定する方向へ導きます。
その際,上司は,部下に答えを示すのではなく,
部下が自力で答えを見つけるのをサポートします。
人は,誰かから指示されたことよりも,
自分で思いついたことの方がやる気がでて,
達成しやすくなるからです。
上司と部下の関係に,コーチングを導入するための
具体的なノウハウが学べつ一冊です。
私は,質問力を磨いて,法律相談の質を高めていきます。