感謝脳
樺沢紫苑先生と田代政貴先生の共著である、「感謝脳」を読みました。

感謝という抽象的な概念を、科学的、実践的、網羅的に深く解説している、素晴らしい本です。
感謝が大切であるということは、誰でも分かりますが、その根本理由を理解できる、類稀な本といえます。
今回は、私が、この本を読んで、得た気付きを3つ紹介します。
1 感謝思考
1つ目は、感謝思考を磨くことです。
感謝思考とは、失敗したとしても、「この経験から何を学べるのか?」、「学びと成長の機会をありがとう」と、前向きに捉える思考方法のことです。
感謝思考を身につける方法の1つに、あるにフォーカスすることがあります。
ないものを嘆くよりも、そこにあるものに感謝するのです。
確かに、あるものに感謝すると、当たり前の大切さを実感できます。
雨露をしのげる家がある、家族が健康に暮らしている、頼ってくれる人がいる、仕事がある等、普段は当たり前すぎて、意識していないことも、よく考えてみれば、ありがいことなのです。
仕事で顧客が減ったとしても、今いる顧客に感謝すれば、今いる顧客を大切にでき、その結果、今いる顧客から紹介をもらえる可能性がでてきます。
当たり前になっているものや、すでにあるものにフォーカスすると、感謝があふれてきます。
感謝思考身につける方法として、他にも、幸せの基準を低く設定することがあります。
幸せの基準を高く設定すると、何をしても幸せを感じなくなります。
幸せの基準を低く持ちながら、目標を高く持つと、幸せの度合いが高くなります。
この幸せの基準を自分で決めれば、人と比較する必要がなくなります。
これが満たされれば自分は幸せと決めれば、自分は自分、人は人と思えて、人と比較しなくなります。
人と比較すると幸せになれません。
自分よりすごい人と比較すれば、できていない自分に落ち込み、自分より低い人比較すると、傲慢になります。
不愉快な比較から解放されるためにも、この幸せの基準を自分で決めるのは、とても参考になります。
2 感謝の伝え方
2つ目は、具体的な感謝の伝え方です。
しっかり伝わる感謝の基本は、次の3つです。
①必ず一度は相手の目を見て感謝を伝える
②何に対して感謝しているのかを具体的に伝える
③報恩感謝の姿勢で、相手に感謝されることを意識する
このうち、私は、①の相手目を見て伝えることがあまりできていません。
相手の目を見ると、恥ずかしくなって、つい視線をそらせてしまいます。
しかし、きちんとアイコンタクトをとることで、感謝の思いがより伝わりやすくなります。
恥ずかしがらずに、相手の目を見て、感謝を伝えます。
また、②の~してくれて、ありがとう、というように、相手がしてくれた行為を具体的に示して、感謝を伝えていきます。
3 感謝される与え方
3つ目は、人から感謝される与え方です。
自分から与える人が、感謝され、成功します。
では、どのような与え方がよいのでしょうか。
この本には、次の3つの与え方が記載されています。
①相手の話を笑顔で聞く
②自分が与えられる、相手が喜ぶことを考える
③見返りを求めない
②について、人は、求めているものを与えられたら喜んでもらえますので、相手のニーズを探るために、相手を観察して、知る必要があります。
また、人を紹介することも与えることになりますので、様々な人と出会い、素敵な人を紹介できる自分になります。
③について、ついつい、何かしたら、見返りを求めてしまいますが、見返りを求めてはいけないのです。
普段から与える姿勢が、いつの日か自分に返ってくので、見返りを求めず、ただひたすら与えるのです。
自分は、相手に何を提供できるのかを考えて、見返りを求めずに、与えていきます。
成功したいのであれば、人を成功させればよいのです。
感謝という至高の概念について、ここまで深堀りされた書籍はないといえ、多くの人に読んでもらいたい、おすすめの一冊です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。







