40代からの筋トレこそ人生を成功に導く

Testosterone氏の「40代からの筋トレこそ人生を成功に導く」を読みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、10代と20代に筋トレをしていましたが、結婚して以降、筋トレをしていませんでした。

 

 

筋トレをしていないために、自分の体型が崩れていくことに、内心モヤモヤしており、40歳になった昨年から、ようやく筋トレを本格的に再開しました。

 

 

そんな40代になってから筋トレを再開した私にとって、とても興味をひくタイトルであったため、一気に読んでしまいました。

 

 

筋トレが人生にとっていかに大切かについて、これでもかというくらい豊富な事例とともに紹介されています。

 

 

まさに、筋トレライフハック本です。

 

 

今回は、この本を読んで私が得た気付きを3つ紹介します。

 

 

1 人は生物的に強そうな個体に憧れる

 

 

1つ目は、人は生物的に強そうな個体に憧れることです。

 

 

「リーダーシップを得たいなら筋トレ」という箇所に、「人間は単純な生き物で、男女を問わず、引き締まったカッコいい体に憧れを抱くものだ。結局、人が憧れるのは生物的に強そうな個体なのだ。」と記載されています。

 

 

確かに、男性の立場からすれば、ガタイのよい男性をみると、一目置きます。

 

 

この根底には、人は強そうな人間に憧れを抱いていることがありそうです。

 

 

そのため、筋トレをして、体を鍛えていれば、憧れの対象になり、リーダーシップを身につけることができるわけです。

 

 

人は見た目で判断してしまうので、筋肉がある人を目の前にすると、本能的にひれ伏してしまい、相手が優れていると思ってしまうのです。

 

 

筋トレをしていると、相手から一目置かれるのです。

 

 

また、筋トレをして体型がよくなると、顔にも自信がみなぎり、モテるようになります。

 

 

筋トレをしていれば、勝手に相手から、すごいと思ってもらえるので、メリットだらけです。

 

 

さらに、筋肉があると強そうに見られるので、いじめやパワハラの対象になりません。

 

 

筋肉があれば、相手に対して、いざけんかになれば、敗けてしまうと思わせることができ、抑止力が働くのです。

 

 

このように、自分のポジションを高めるためにも、筋トレは効果的です。

 

 

2 挑戦するには体力が必要

 

 

2つ目は、挑戦するには体力が必要ということです。

 

 

人間は、何をするにしても健康でないとフルに力を発揮できません。

 

 

筋トレによって体力が向上すれば、何かに挑戦する時に、その体力が必ず役に立つのです。

 

 

新しいことに挑戦する時には、ストレスがかかりますし、不安になり、体力というエネルギーがないとガス欠になり、動けなくなります。

 

 

エネルギーがなくて、動けないと、チャンスをものにすることはでません。

 

 

毎日、バリバリ元気に活躍するためには、体力は必須の能力なのです。

 

 

そんな体力を向上させるためには、筋トレが重要なのです。

 

 

健康こそが最も大切な資産なのです。

 

 

健康のために、筋トレはとても効果的です。

 

 

3 スランプは必ずやってくる

 

 

3つ目は、スランプは必ずやってくることです。

 

 

スランプは、必ず立ちはだかるので、最初から計画に入れておくくらいがちょうどいいのです。

 

 

スランプになっても、それを楽しめることを、事前の危機管理の段階で組み入れておくのです。

 

 

そして、スランプに陥っても、ブレイクスルーの一歩手前であると理解して、淡々と努力を継続することが効果的です。

 

 

このスランプに陥った時に、筋トレでスランプに陥った時のことを思い出すのです。

 

 

私も、筋トレをしていて、思うように、重量を伸ばすことができない時期があります。

 

 

それでも、淡々と筋トレを継続していたことで、気がついたら、重量を伸ばすことができました。

 

 

スランプを乗り越える方法は、継続しか無いのです。

 

 

私は、売上が思うように伸びず、スランプに陥っている時期なので、筋トレでスランプを乗り越えた体験をもとに、仕事でのスランプを乗り越えていきます。

 

 

筋トレは、スランプを乗り越える術を教えてくれるのです。

 

 

スランプは、着実に前に進んでいる証拠と捉えて、ブレイクスルーを信じて努力をするのです。

 

 

この本を読めば、筋トレが無性にしたくなるので、筋トレをしている人におすすめの一冊です。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こころの処方箋

私の司法研修所時代の民事裁判教官の野田教官が、最終講義の際に、知る人ぞ知る名著として紹介されていた、河合隼雄先生の著書「こころの処方箋」を読みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本のタイトルのとおり、毎日あくせくがんばっている現代人がこの本を読むと、心がほっとする不思議な感覚になる、まさに、処方箋のような本です。

 

 

人生で迷った時に読むと、壁を乗り越えられるヒントをえられる本です。

 

 

今回は、この本を読んで、私が得た気付きを紹介します。

 

 

1 ふたつよいことさてないものよ

 

 

1つ目は、ふたつよいことさてないものよ、です。

 

 

これは、ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられるということです。

 

 

世の中は不思議なもので、人にとって、よいことずくめにならないように仕組まれているものです。

 

 

禍福は糾える縄の如しという言葉のように、よいことがあれば悪いこともある。

 

 

この言葉を逆に考えれば、何か悪いことや嫌なことがあれば、それに見合うだけのよいことが存在していることがあるということなのです。

 

 

そのため、何か悪いことがあっても、絶望せずに、次は良いことがあると前向きに希望を持っていればよいのです。

 

 

また、人は、悪いことがあることを前もって分かっていれば、相当にしのぎやすくなると、河合隼雄先生はおっしゃっています。

 

 

良いことがあると、次に悪いことがあるかもしれないと事前にわかっていれば、受けるショックを軽減させることができるかもしれません。

 

 

この言葉と出会って、良いことがあっても、悪いことがあっても、そんなものだと心をニュートラルにできて、穏やかに過ごすことができるようになりました。

 

 

2 ものごとは努力によって解決しない

 

 

2つ目は、ものごとは努力によって解決しない、です。

 

 

人は、努力するときっとよい結果になると期待してしまいますが、努力しても必ず結果がでるとは限りません。

 

 

私は、司法試験の勉強をしていて、努力しても結果がでないことは、よく分かりました。

 

 

努力すれば報われるという前提で生きていていた場合、努力が報われなかった時に、深く絶望してしまいます。

 

 

河合隼雄先生は、努力によって、ものごとは解決するという考えのために、自分を必要以上に苦しめているので、ものごとは努力によって解決しないと思っていれば、必要以上に自分を苦しめることはなくなるとおっしゃっています。

 

 

このような考え方でいれば、努力しても結果がでなかったとしても、心が穏やかになり、楽に生きられると思います。

 

 

とはいえ、努力は否定されるものではなく、尊いものだと考えます。

 

 

河合隼雄先生は、「努力によってものごとは解決しない、とよくわかっているだけど、私には努力くらいしかすることがないので、やらせていただいている」とおっしゃるとおり、努力して、うまくいったらいいなぁという感じでいるのが、心にとってよいのかもしれません。

 

 

努力が実らなくて、嫌になりそうなときに、思い出したい言葉です。

 

 

3 家族関係の仕事は大事業である

 

 

3つ目は、家族関係の仕事は大事業である、ことです。

 

 

社会人になると、つい、仕事を優先してしまい、家族関係のことを疎かにしてしまいがちです。

 

 

ここには、職業や社会的なことに関する仕事は大変だが、家族のことなどは簡単にできるはずであるという思い込みがあります。

 

 

河合隼雄先生は、家族のことは大変な仕事で、ひょっとすると、職業や社会的な仕事を上回るほどの大事業ではないかとおっしゃっています。

 

 

家族は、距離が近いがゆえに、わかってくれるはずという前提でいると、全然理解されておらず、揉め事が起きます。

 

 

夫婦関係が悪化すると、仕事に集中できず、悪影響です。

 

 

親子関係がうまくいかないと、子供が問題を起こして、これもまた仕事に集中できず、悪影響です。

 

 

ようするに、家族関係が整っていないと、仕事に極めて悪影響が及ぶのです。

 

 

そうなると、仕事以上に家族関係を整えることに、力を注ぐことも大切です。

 

 

河合隼雄先生は、まず、家族関係のことが大事業であるという覚悟があれば、姿勢が違ってくるし、正面から取り組んで事に当たるとき、人間のエネルギーが不思議に新しく開発されるとおっしゃっています。

 

 

家族関係は、仕事以上に大事業であるという覚悟をもって、家族と仲良くしていきます。

 

 

このように、心が疲れた時に、この本を読むと、ふっと心が楽になる、処方箋のような本です。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

裁判官!当職もっと本音が知りたいのです

岡口元裁判官と弁護士の中村真先生の共著「裁判官!当職そこが知りたかったのです」の続編である、「裁判官!当職もっと本音が知りたいのです」を拝読しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前作に引き続き、裁判官の思考がよく分かり、民事訴訟において、裁判官を説得するためには、どのようなことが効果的なのかが、本当によくわかる、名著です。

 

 

この本のサブタイトルにあるとおり、この本を読めば、民事訴訟の説得力が上がるのは間違いないです。

 

 

このような素晴らしい本を出版していただいた、著者の先生方に本当に感謝しております。

 

 

それでは、私が、この本を読んで気付いたことを3つ紹介します。

 

 

1 裁判官の2つのタイプ

 

 

1点目は、裁判官には2つのタイプがいることです。

 

 

1つ目のタイプは、相対的真実主義の裁判官です。

 

 

この裁判官は、民事訴訟は、相対的真実であると割り切っているため、立証は、立証責任を負っている当事者がすべきものであって、裁判官は、補充尋問や釈明を極力控え、立証責任で切ってしまう判断をします。

 

 

相対的真実主義の裁判官に対しては、訴状には、請求原因の要件事実があればいいだけで、そこに若干の肉付けをしたものを書けばよいことになります。

 

 

すなわち、要件事実を中心に準備書面を記載し、余計なことを書かずに、ロジックを簡潔に示すのが効果的になります。

 

 

相対的真実主義の裁判官に対して、準備書面でいっぱい書くことは逆効果になりそうです。

 

 

2つ目のタイプは、実体的真実主義の裁判官です。

 

 

この裁判官は、民事訴訟においても、刑事訴訟と同じように、実体的真実を探したがります。

 

 

実体的真実主義の裁判官は、立証責任で切ってしまうような判決はすべきではなく、ときには思い切った事実認定も必要であると考え、請求原因事実の不存在が認められるという判断ができるまで審理を続けたがります。

 

 

この裁判官は、準備書面にいろいろなことをたくさん書いても全部読んでくれます。

 

 

問題は、自分があたった裁判官が、どちらのタイプの裁判官なのかという見極めですが、これは、審理を継続していく中で見極めるしかなさそうです。

 

 

裁判官の一挙手一投足を注意深く観察して、裁判官のタイプを見極めつつ、効果的な主張と立証をしていく必要があります。

 

 

2 証拠説明書を活用する

 

 

2つ目は、証拠説明書の活用です。

 

 

正直、私は、証拠説明書をそこまで重要視しておらず、準備書面を書いた後に、証拠説明書の立証趣旨の箇所に、準備書面で記載した証拠に関連するところを引用するくらいでした。

 

 

しかし、忙しい裁判官は、証拠を隅々まで見てくれるとは限らないものの、証拠説明書はきちんと読むようなので、証拠説明書の立証趣旨に必要なことを書いておけば、裁判官の判断に影響を与えられる可能性があります。

 

 

すなわち、証拠説明書で、裁判官に対して、その証拠の価値を刷り込ませるのです。

 

 

前の著書で、このあたりのことを把握していたのですが、忙しいとついつい証拠説明書をおろそかにしがちなので、改めて、証拠説明書をしっかり活用しようと思いました。

 

 

また、裁判官は、証拠を見てくれないリスクがあるものの、主張書面は必ず読んでくれるので、大事なことは、全部主張書面に書いておくべきなのです。

 

 

証拠をだしておけば、裁判官は、きちんと見てくれるという考えは手放したほうがよさそうです。

 

 

裁判官に読んでもらいたいことについては、主張書面と証拠説明書に記載すべきなのです。

 

 

3 尋問と和解

 

 

3つ目は、尋問と和解についての考え方です。

 

 

私の経験上、和解は、主張が出尽くして尋問前に行うパターンと、尋問後に行うパターンの2つがあると考えます。

 

 

尋問前の和解の場合、裁判官は、確定的な心証はとれておらず、なんとなくこっちかなという暫定的な心証で和解を進めているようです。

 

 

他方、尋問後の和解の場合、判決が前提となっているため、判決と和解内容が食い違わないようになるため、裁判官からの和解の提案内容と判決はほぼ同じになるわけです。

 

 

すなわち、和解を蹴って、判決がでたら、判決と和解内容が全然違う内容になっているというのは、裁判官は、避けるように考えているのです。

 

 

また、私は、尋問で心証はそこまで変わらないという印象を持っていましたが、裁判官は、尋問で心証が随分変わるようです。

 

 

尋問の中で、いろいろな情報が裁判官の中に入るので、尋問によって、裁判官の事件に対するイメージが変わることがあるようです。

 

 

なお、尋問の前に、陳述書を提出するのですが、まずは、陳述書で心証をとり、尋問は、その陳述書でとった心証が正しいかどうかを検証する時間のようです。

 

 

そのため、陳述書の内容が重要になります。

 

 

尋問に頼らずに、陳述書で完全に心証をとれるようにするために、動機等にも配慮しながら、陳述書をよいものにすることを心がける必要があります。

 

 

私は、陳述書にそれほど重きを置いていませんでしたので、陳述書を作成する際には、裁判官の心証をとれるように工夫していきます。

 

 

このように、普段の弁護活動では、見落としがちな点についても、丁寧に裁判官の思考方法から、改善点をみつけることができますので、ぜひ多くの弁護士に読んでもらいたい一冊です。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。