父親のための人間学
1 立腰
森信三先生の「父親のための人間学」という本を読みました。
父親としてどう生きるべきか、家族とどのように関わるべきか等、父親のあるべき姿について、わかりやく解説がされている名著です。
今回は、この本を読んで私が得た気づきを3つ紹介します。
1つ目は、立腰です。
立腰とは、腰骨を常に立て通すことです。
具体的には、①尻を思い切り後ろに突き出し、②反対に腰骨をウンと前に突き出す、③そして、臍下丹田に心もち力がこもるようにします。
腰骨は、脊柱の一部です。
全身の大黒柱である脊柱を常に真っ直ぐにしていると、全身のつりあいがよくとれて、バランス感覚が鋭敏になります。
そして、心と身体の統一、集中力や持続力が身につきます。
私は、立腰のことを学び、常日頃から、腰骨を立てるように意識しました。
しかし、これがけっこう難しいのです。
ついつい、だらけて、背もたれに寄りかかったりして、立腰を維持するのが大変です。
ただ、意識して、立腰をしていると、少しずつ腰周辺の筋肉がきたえられたのか、立腰できる時間が、長くなりました。
すると、姿勢がよくなるので、かっこよく、みられます。
腰骨を立てるという、簡単なことですが、意外と難しい、立腰を、これからも実践して、姿勢を美しくしていきます。
2 夫婦のあり方
2つ目は、夫婦のあり方です。
森信三先生は、夫は、妻に対して、次の3つを守ることを説いています。
①妻に対して小言を言わないこと
②妻の容貌に関しては一切触れないこと
③妻の親・兄弟・親戚をけなさぬこと
私は、ついつい、妻に対して、小言を言うことが多いので、この本を読んで、反省しました。
妻に対して、小言を言いたくなるのをぐっと我慢して、泰然自若でいたいと思いました。
また、森信三先生は、夫婦関係が良好になるために、次の3つの心構えが大切であると説いています。
①いたわり
②忍耐
③賛助
私は、①いたわりが足りていないと反省しました。
人には、一長一短が必ずあります。
夫婦が互いに相手の不完全なこと、欠点をいたわり合うことで、信頼が成り立ちます。
毎日生活を共にしていると、ついつい、相手の至らぬところに目がいってしまいますが、相手のプラス面に焦点をあてていきたいです。
3 子供の教育
3つ目は、子供の教育です。
家庭は、子供にとって絶対に安心できる場所でなければなりません。
夫婦の仲が悪いと、子供に不安や動揺を与えてしまいます。
そのため、子供の前では、夫婦ケンカを避けるべきです。
子供にとって母親の影響力が大きいので、父親は、子供のために、母親を悲しませるようなことをしてはいけないのです。
また、森信三先生は、子供のしつけ3か条を説いています。
①必ず朝のあいさつをする子にすること
②親に呼ばれたら必ずハイとはっきり返事のできる子になること
③履物を脱いだら必ずそろえ、席を立ったら必ずいすを入れる子にすること
この3つのしつけができれば、それだけで、人間としての軌道に乗るようです。
我が家では、この3つのしつけが徹底できていませんので、子供達に、この3つのしつけをみにつけさせれるように、効果的にはたらきかけてみます。
以上のとおり、この本から、夫婦や親子のあり方を学ぶことができますので、たくさんの父親に読んでもらいたい一冊です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。