自己満足ではない徹底的に聞く技術

弁護士の大切な仕事の一つに法律相談があります。

 

 

法律相談では、クライアントの法律問題について傾聴し、

クライアントに対して共感を示し、

クライアントの法律問題について解決策を提示します。

 

 

この法律相談でクライアントの話をしっかり聞けていないと、

クライアントの信頼を得られず、事件の依頼を受けられず、

弁護士にとってもクライアントにとってもデメリットが大きいです。

 

 

そのため、聞くことは、弁護士にとって

最重要のスキルといっても過言ではないでしょう。

 

 

聞くスキルを磨くための良書を見つけたので紹介します。

 

 

赤羽雄二先生の「自己満足ではない徹底的に聞く技術」という本です。

 

 

 

この本では、アクティブリスニングが提唱されています。

 

 

アクティブリスニングとは、

真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問しながら理解を深めること」です。

 

 

ポイントの1つは、相づちを打ちながら、相手の目を見ながら、

心から関心を持って、真剣に、徹底的に聞くことです。

 

 

話す相手の全ての言葉に集中し、できる限りそのまま理解します。

 

 

人の話を聞きながら別のことを考えてしまうのはだめで、

全集中して、相手の真意を理解しようと努めるのです。

 

 

もう1つのポイントは、疑問があればあまり遠慮せずに質問することです。

 

 

適切な質問をするためには、事前に調べられることを全部調べておくことです。

 

 

事前に調べておけば、相手にも好印象ですし、自分の勉強になり、

お互いの時間を有効活用できるので、双方にメリットがあります。

 

 

質問するときには、話の腰を折らないように気をつける必要があります。

 

 

相手がまだ話したいのに、質問すると、

相手の話す意欲が減退するので、気をつける必要があるのです。

 

 

そして、沈黙を恐れないことも大切なことです。

 

 

沈黙が生じると、なぜか、私達は、

何か話さなければという強迫観念にとらわれてしまいがちです。

 

 

しかし、10秒でも20秒でも黙って待っていればいいのです。

 

 

黙っているとき、相手は大切なことを考えている可能性があり、

相手の考えている時間を奪うのはよくありません。

 

 

沈黙が発生したときに大切なことは、早く言えよと思わないことです。

 

 

自分が心の中で思ったことは、相手に伝わる事が多く、

相手に無用なプレッシャーを与えることになるからです。

 

 

相手が話し始めるのをのんびりと待てばいいのです。

 

 

聞くことが仕事の一部になっている職業の方におすすめの一冊です。

 

 

意識しながら、日々アクティブリスニングをしてきいます。

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

人間を磨く

 

田坂広志先生の著書「人間を磨く」を読みました。

 

 

 

人間関係で悩んだときに、この本を読むと、多くの気づきを得られ、

悩んでいる人間関係を好転させるきっかけを与えてくれます。

 

 

この本を読んで得た私の3つの気づきについて述べます。

 

 

1つ目は、心の中で自分の非を認める、ことです。

 

 

人には、自分には非がない、欠点がないと思いこんでしまう、

無意識の傲慢さがあります。

 

 

この無意識の傲慢さがあると、いわゆる上から目線になってしまい、

人が離れていきます。

 

 

私は、司法試験に合格し、法律事務所への就職が決まってから、

司法修習という研修に臨みました。

 

 

当時、法律事務所への就職は氷河期であり、

私の同期は就職活動で苦労していました。

 

 

すでに就職が決まっていた私には、どこか傲慢さがあったと思います。

 

 

ある時、私の同期の友人が、私に、君は嫌われているよと、

ずばり言ってきました。

 

 

その時は、なんて酷いことを言うのだと、

とてもショックで、受け入れられず、悶々としていましたが、

この本を読んで、あの時の自分は、無意識の傲慢さによって、

人の心を遠ざけていたのだと思いました。

 

 

当時の私は、自分の非や欠点を自覚し、

率直に認めることができず、可愛げがない人間だったと思います。

 

 

当時は、友人の指摘を受け入れられなかった自分がいましたが、

自分の過去を振り返ったとき、心の中で自分の非を認めていなかったから、

このような心にぐさりと刺さる指摘を受けたのだと反省できました。

 

 

2つ目は、心の中で、すべてを、自分の責任として、引き受けることです。

 

 

弁護士をしていると、時々、クライアントとの関係がうまくいかず、

契約を解消することがあります。

 

 

そのようなとき、クライアントに問題があるとして、

自分を正当化してしまう自分がいました。

 

 

しかし、このような心の姿勢では、

クライアントは離れていきますし、自分の心の成長はできません。

 

 

自分に非がない場面でも、自分に責任があるとして対処していくと、

自分の改善すべき点がみつかり、そこを改善していくことで、

人間として成長できます。

 

 

かなり高度な修行ですが、何かトラブルがあったときには、

この引き受けを意識していきたいです。

 

 

3つ目は、どのような出会にも、必ず、深い意味があることです。

 

 

先ほどの例のように、ストレートに君は嫌われているよと言われると、

相手のことを好きにはなれず、人間関係がうまくいきませんが、

長い年月が経った今であれば、貴重な指摘をしてくれたと感謝できます。

 

 

当時は、その友人は、自分のことが嫌いで、

そのような酷いことを言ったのだと思っていましたが、

今では、その友人は、私の至らなかった点を、

私のために忠告してくれていたのだと解釈できるようになりました。

 

 

その友人との出会いを不幸なものと考えていましたが、

自分の問題点を認識できたよき出会いだったわけです。

 

 

出会いの意味についての解釈を変えれば、目の前の風景が変わります。

 

 

人生の解釈力を磨けば、ポジティブな想念を潜在意識にいれることができ、

人生が好転すると考えます。

 

 

人間関係で悩んだときに読むと、改善策が見つかると思いますので、

ぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

あり方で生きる

大久保寛司先生の「あり方で生きる」という本を読みました。

 

 

 

著者の大久保先生のセミナーが金沢で開催された際に、

参加して以来、大久保先生のファンになりました。

 

 

穏やかな語り口ながら、魂のこもった言葉を語りかけてくれるので、

大久保先生の語ることが心にしみわたってくるのです。

 

 

その大久保先生が語る大切な言葉をまとめたのがこの本です。

 

 

私がこの本を読んで、私の心に深く残ったことを3点紹介します。

 

 

1つ目は、「相手にはそうする理由がそれなりにある」ということです。

 

 

職場でも家庭でも、自分以外の誰かが自分には理解できないことをして、

自分が不快に思ったり、腹を立てることがあります。

 

 

そんなとき、相手に対して腹を立てて、何か言いたくなったときに、

この言葉を心や頭で唱えると、自分の感情が冷静になって、

相手との関係が悪化することを回避できます。

 

 

相手がそうする理由や思いを、自分なりに考えたり、

相手に尋ねたりして、相手のことを理解すれば、

自分が変わり、相手が変わるのです。

 

 

人は理解されたときに変わるのです。

 

 

人を理解するために、「相手にはそうする理由がそれなりにある」

と自分の内面で唱えると、相手との関係が変わっていくと思います。

 

 

2つ目は、「他人は言った通りには動かない」ということです。

 

 

自分が言ったとおりに他人が動いてくれば、

これほど楽なことはありませんが、そんなことはありえません。

 

 

むしろ、逆です。

 

 

だからこそ、他人は言ったとおりに動かない、と心に唱えれば、

いらぬことでストレスを感じることが減り、心が楽になります。

 

 

そして、自分自身で自分の言葉を素直に受け取りたいと思える人間に

なっているかを自問自答してみるのです。

 

 

自分の言葉を素直に受け取ってもらえる人間でなければ、

他人はより言うことを聞いてくれなくなります。

 

 

他人が言うことを聞いてくれないときは、

自分に問題はなかったかをみつめる、よい機会なのかもしれません。

 

 

3つ目は、「ジャッジしない」ということです。

 

 

 

他人の話を聞くとき、自分の価値観にしばられて、これは正しい、

これは正しくないと無意識のうちに、ジャッジしているものです。

 

 

ジャッジすると分断が起こり、その人との関係が離れていく原因になりえます。

 

 

ニュートラルに、他人が話したことをそのまま受け入れると、

相手は、本音を話してくれます。

 

 

ジャッジせずに、他人の言っていることをそのまま受け入れる。

 

 

難しいですが、このことを意識しながら、日々の生活を送りたいです。

 

 

人間関係で迷ったときに読むと、

心に留めておくべきメッセージに触れられる名著だと思います。

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

今日からできる、年収を10倍にする習慣術

ユーチューブで有名な鴨頭嘉人先生の著書である

「今日からできる、年収を10倍にする習慣術」を読みました。

 

 

 

私達は、毎日様々な行動をしていますが、

その行動は習慣によって支配されています。

 

 

よりよい習慣を身につければ、行動が変わり、

人生が好転していくわけです。

 

 

そのため、習慣をコントロールすることが、

成功に至るための道になるのです。

 

 

とはいえ、習慣化できる前に挫折してしまうことが多いです。

 

 

いわゆる三日坊主というやつです。

 

 

かくいう私も、これまでに様々な習慣化に失敗してきた人間です。

 

 

この本は、習慣化するためのノウハウがわかりやすく記載されていますので、

非常に参考になります。

 

 

習慣化がうまくいかないのは、人は自分にとって不快なことを始めると、

言い訳をして、快の状態に戻ろうとします。

 

 

すなわち、不快な状態に入ることは、

成長するための入り口に立ったことになるのです。

 

 

この点を前向きにとらえて、不快ゾーンに入って言い訳をしそうになったから、

「これは、成長のチャンスだ」、「自分は正しい道を進んでいるのだ」

と自分に言い聞かせるのです。

 

 

次の習慣化のポイントは、「やらなくても、やったことにする」です。

 

 

人は、やろうと決意したことをやらなかったら、

自己嫌悪に陥り、自分を正当化します。

 

 

自分を正当化するために、言い訳をして、

結局、習慣化ができないのです。

 

 

この負の連鎖を断ち切るためには、やろうと決めたことができなくても、

やったことにしてしまえば、ポジティブな気持ちになれて、

次やればいいやと思い、続けることができます。

 

 

小さな成功体験を積み重ねることが習慣化のコツなので、

やれなかった日があっても、やったことにして成功体験にしてしまえば、

続けることができます。

 

 

 

「今日はやれなかったなぁ」と落ち込むのではなく、

「今日はやらなくてもオッケー」と自分に言い聞かせれば、

次の日にまたチャレンジできます。

 

 

これを繰り返していけば、習慣化にたどり着くわけです。

 

 

もう一つのポイントは、習慣に意味づけをすることです。

 

 

この行動をすると、こういうよい結果につながる、

ということを理解できれば、モチベーションが生まれて、

継続することができます。

 

 

例えば、朝起きの習慣です。

 

 

朝起きとは、目が覚めた瞬間にパッと体を起こして行動することです。

 

 

私は、朝起きても、すぐに布団から起き上がることができずに、

もう少し寝ていたいということで、グズグズしていました。

 

 

目が覚めて、すぐに行動できたら、

よい一日のスタートを切れるのにとおもっているのに、

布団の中でグズグズしてしまいます。

 

 

私は、朝起きのメリットがよく理解できていなかったので、

朝起きができていませんでした。

 

 

この本には、朝起きのメリットは直感力を磨くことにあると解説されていました。

 

 

朝起きるときには、潜在意識が活性化しているので、

目覚めたときにパッと起きれば、直感力が磨かれるのです。

 

 

直感は過たない、過つのは判断である、

と言われるように、仕事では、

直感をはたらかせるのはとても大事です。

 

 

その直感力を、毎朝鍛えれるので、朝起きは大事なのです。

 

 

なんとか朝起きを続けたいです。

 

 

もう一つが、毎日のトイレ掃除です。

 

 

毎日トイレ掃除をすると、気づく人になれるのです。

 

 

トイレ掃除をすると、汚れがとれて、心が清々しくなり、

心がきれいになるので、日常のさまざまなことに気づくことができます。

 

 

気づきが増えれば、成長につながります。

 

 

このように、朝起きやトイレ掃除の効果やメリットを理解できれば、

続けようというモチベーションが高まり、継続できるのです。

 

 

習慣を変えて、人生を変えたい人におすすめの一冊です。

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございます。