いま君に伝えたいお金の話

1 値段について考える習慣を持つ

 

 

投資家である村上世彰氏の著書「いま君に伝えたいお金の話」を読みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生にも分かるように、お金の本質がよく理解できる文章になっており、大変読みやすい一冊です。

 

 

お金のことを最初に学ぶのに最良の一冊です。

 

 

今回は、この本を読んで、私がえた気づきを3つ紹介します。

 

 

1つは、物の値段について考える習慣を持つことの大切さです。

 

 

人は、値段が高いものには何か高い価値があるかのように錯覚してしまいます。

 

 

しかし、値段が高いという理由だけで、本当に自分にとって価値があるわけではないのです。

 

 

本当は、自分にとって価値があるわけではないのに、あえて高価な物を買うのは、無駄使いになってしまいます。

 

 

この無駄使いを避けるために、どうしてその物には、この値段がついたのかを、普段から考えることが大切なのです。

 

 

例えば、市場にいって、どうしてこの魚は300円なのに、この魚は500円なのだろう、200円の差は何なのかを、自分の頭で考えることです。

 

 

漁獲量、船を動かすための資源高、気候の影響等、様々な要素を考慮して、自分なりの仮説をたてるのです。

 

 

これから、買い物をする際には、なぜこの値段なのかを、自分なりに考える習慣をみにつけます。

 

 

2 お金を自分の幸せのために使う

 

 

2つ目は、幸せのためにお金を使うです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分のお金には限りがありますので、自分の幸せのために、お金をいかに多く回す必要があります。

 

 

そのためには、無駄使いを減らすべきです。

 

 

どんなに安かったとしても、自分にとって価値が値段にあっていない、または、目的を達成させてくれない場合には、無駄使いになるのです。

 

 

無駄使いを避けるためには、お金を支払う際に、何時間分の労働と交換されているのかを考えるのがよいです。

 

 

購入する商品から、得られる価値が自分の何時間分の労働と同等なのかを考えれば、自制心が働きます。

 

 

また、自分にとって何が幸せかという物差しがあれば、無駄使いを避けられます。

 

 

この商品を購入することで、自分は、値段の分だけ幸せになるのかを自問自答するのです。

 

 

自分が幸せになると考えれば購入し、そうでなければ、購入しない。

 

 

商品の値段と自分の幸せのバランスがとれているかを意識していきます。

 

 

3 期待値

 

 

3つ目は、投資の際に、期待値を考えるです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期待値とは、儲かる確率のことです。

 

 

期待値の基本は、1で、1を上回ることきには、期待値が高くなり、1を下回るときには、期待値が低くなるのです。

 

 

この期待値は、株式投資をする際に、投資をするか否かを検討する材料になるところ、期待値を考えるためには、GDP、人口、為替、平均的な所得、会社の業績、従業員数などの数字をもとにします。

 

 

ようするに、普段から、物事を数字で捉える訓練をしていないといけないのです。

 

 

そして、ある程度の数字を頭にいれておかないと、数字で考えることができません。

 

 

物事を数字で考えるくせを身に着けておく必要性を再確認できました。

 

 

子供にお金のことを学んでもらうのにおすすめの一冊です。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

月刊化学物質管理の2024年5月号に徳田弁護士の記事が掲載されました

月刊化学物質管理の2024年5月号に、「化学物質による労災事故の裁判例から学ぶ企業のリスク対応」という記事が掲載されました。

 

化学物質の労災事故の裁判例をもとに、労災事故において企業に求められることについて解説しました。

未払残業代423万円を回収した退職代行事件

1 退職代行の法律相談

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クライアントは、勤務先の会社で、ハラスメントを受けて、うつ病を発症して休職していました。

 

 

休職中であるにもかかわらず、会社からは、在宅で対応可能な業務の指示がなされ、クライアントは、やむなく対応していました。

 

 

クライアントは、60歳定年が近く、60歳定年までは、休職を継続し、会社からの業務指示を回避したいという要望で、私のもとへ法律相談にいらっしゃいました。

 

 

クライアントの法律相談を聞いていますと、毎月一定程度の残業をしているにもかかわらず、残業代が1円も支払われていませんでした。

 

 

そこで、60歳定年になるまで休職を維持しつつ、60歳定年で退職し、あわせて、未払残業代を請求することとしました。

 

 

2 休職期間中の交渉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、60歳定年になるまで、休職を維持するために、弁護士が代理人として、会社と連絡をとりました。

 

 

休職期間中は、賃金が支払われませんので、傷病手当金を受給します。

 

 

傷病手当金を受給するためには、必ず、会社から、休業の証明をもらわなければなりません。

 

 

ひどい会社であれば、意図的に、傷病手当金の申請書に、会社の証明をしないという対応をしてくる場合があります。

 

 

このような対応をされると、傷病手当金を受給できず、休職期間中の収入を確保できず、生活が困窮します。

 

 

そのため、会社に、傷病手当金の申請書に、証明をしてもらうために、対応を考えます。

 

 

幸い、今回のケースでは、難なく、傷病手当金の申請書に証明をもらうことができました。

 

 

次に、年次有給休暇が1ヶ月分ほど残っていたので、60歳定年で退職する1ヶ月前から、年次有給休暇を消化しました。

 

 

年次有給休暇が残っている場合には、退職する前に全て消化してしまうのが効果的です。

 

 

そして、クライアントは、60歳定年のタイミングで、会社を退職し、すぐに次の仕事に就職して、収入が途切れることを回避できました。

 

 

会社を退職するためには、退職日の2週間前までに、退職届を提出し、その後、2週間が経過すればいいのです。

 

 

会社を退職するのに、理由はいりません。

 

 

会社を退職するまでの2週間、年次有給休暇を取得すれば、会社に出勤することなく、自由に、会社を退職することができるのです。

 

 

3 未払残業代請求

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、退職と同時に、会社に対して、未払残業代を請求しました。

 

 

幸い、クライアントの手元に、労働時間が記録された業務日報がありましたので、労働時間の証拠を確保することについて悩む必要はありませんでした。

 

 

業務日報をもとに、残業代を計算したところ、残業代の元金が396万円となりました。

 

 

残業代には、遅延損害金がつきます。

 

 

退職する日までは、年3%、退職日後には、年14.6%の遅延損害金がつくのです。

 

 

この低金利の時代に、かなりの利息がつくわけです。

 

 

そのため、残業代の未払の期間が長ければ長いほど、もらえる金額が大きくなるのです。

 

 

そして、裁判をすれば、判決がでるまで、平均して1年間はかかるので、私は、未払残業代がある程度確保できる事案では、裁判を提起しています。

 

 

今回の事件でも、未払残業代の消滅時効である3年が経過する前に、裁判を提起しました。

 

 

すると、意外なことに、相手方の会社は、裁判の第1回期日前に、和解で事件を解決したいと言ってきました。

 

 

そこで、相手方の会社と交渉した結果、未払残業代の元金と遅延損害金を加えた合計423万円を支払ってもらうことで、和解が成立しました。

 

 

このように、会社から残業代が支払われていない場合には、退職するタイミングで、会社に未払残業代を請求するのがおすすめです。

 

 

会社で働いている時には、残業代を請求しにくいのですが、退職した後であれば、会社に気兼ねなく、残業代を請求できます。

 

 

退職するタイミングで、残業代を請求したい場合には、ぜひ弁護士にご相談ください。

 

 

今回も最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

貯金はこれでつくれます

1 貯金はメンタル

 

 

節約オタクのふゆこさんの著書「貯金はこれでつくれます」を読みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、自分の支出にむとんちゃくでして、収入が増えれば、それにあわせて支出を増やすタイプです。

 

 

その結果、収入が増えても、その分余計な支出が増えて、お金が貯まりません。

 

 

手元のキャッシュが減少すると、どんどん不安にかられます。

 

 

かといって根がめんどくさがり屋なので、支出を減らすことに着手せず、ダラダラと無駄な支出を続けていました。

 

 

こんな自分を変えたいと思い手に取ったのが、この本です。

 

 

今回は、この本を読んで、私が得た気づきを3つ紹介します。

 

 

1つ目は、貯金はメンタルが重要であることです。

 

 

人が浪費をしてしまう原因は、ストレスが原因です。

 

 

ストレスが原因で、仕事を頑張ったからご褒美でと自分を正当化させて、つい浪費をしてしまいます。

 

 

貯金への最良の方法は、ストレスを軽減することなのです。

 

 

貯金をするためには、まず自分のストレス原因を把握し、そのストレスをどのように緩和していくのかを理解することが必要です。

 

 

また、浪費を防止する方法として、お金を使う際に、「その買い物は、本当に私を幸せにするのか?」、「もっと幸せになれるお金の使い方があるのではないか?」と立ち止まって考えることも効果的です。

 

 

人が幸せに感じるお金の使い方に、①経験を買う、②ご褒美にする、③時間を買う、④先に支払って後で消費する、⑤他人に投資する、があります。

 

 

自分が浪費と感じることよりも、①から⑤のように、自分が幸せを感じられることにお金を使うようにしたいです。

 

 

2 家計簿をつける

 

 

2つ目は、家計簿をつけるです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家計簿を制する者は、節約を制するようです。

 

 

自分がいつも何にいくらくらい使っているのかを把握できない限り、自分が本当にほしいものやことにお金を使うことができません。

 

 

確かに、家計簿で記録しない限り、何にいくらお金を使ったのか、理解できず、知らないうちに、お金はなくなってしまいます。

 

 

でも、この家計簿がめんどくさくて続かないのです。

 

 

私は、過去に家計簿アプリで記録していたのですが、続きませんでした。

 

 

この本を読み、家計簿に記録する大切さを理解できましたので、家計簿アプリへの記録を再開したいと思います。

 

 

3日坊主で終わることが多いのですが、3日で途切れたら、4日目から再開すればよく、とにかく、現金が動いたら、その場ですぐに記録する習慣を身に着けたいと思います。

 

 

3 サブスクを見直す

 

 

3つ目は、サブスクを見直すです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サブスクは、全然使っていないのに、ずるずるとお金を垂れ流しにしてしまうので、危険です。

 

 

さらに、一度、契約したら、解約するのが億劫になり、お金が溶けていくのです。

 

 

私も、全然利用していないのに、解約の手続きを調べるのがめんどうで、少額なので、そのまま放置しているサブスクがいくつかあります。

 

 

しかし、この本を読んで、節約の大切さを理解できたので、めんどくさいという思いを克服して、不要なサブスクの整理に着手します。

 

 

この本を読めば、人よりお金を使わないことは誰でも絶対にできると理解でき、貯金ができるようになると思います。

 

 

お金の支出を抑えたい方におすすめの一冊です。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。