日本一わかりやすい強みの作り方の教科書
私のブログの師匠である板坂裕治郎先生が2冊目の著書
「日本一わかりやすい強みの作り方の教科書」を出版されたので読みました。
私は、板坂先生のブログ塾で学び、
365日ブログを毎日書いたことで、
圧倒的な自信がついた経験があります。
この本には、板坂先生のもとでブログとビジネスを学び、
どん底から見事にV字復活を果たした塾生の生の体験談を中心にして、
自分の強みをどのようにして見出していくのかが、
具体的にわかりやすく書かれており、とても勉強になります。
この本を読んで得られた最も大きな気付きは、魂からの説得力です。
私は、弁護士という仕事柄、様々な方と出会うのですが、
時に、ものすごい説得力のある方と巡り合うことがあります。
そのような方の発する言葉には、魂がやどっているのか、
話を聞いていると、なるほどと思い、
自分の行動を変えようと動機づけられます。
説得力のある方の経歴をお聞きすると、
様々な苦労や困難を乗り越えて実績を積み重ねてきた過去があります。
そのような過去があるからこそ、
語る言葉に魂がやどるのだと思います。
板坂先生も、この本で、主張する人と主張する内容に一貫性が生まれたとき、
人はこの人が言うのならばと感じ、
力になろうと動くのだと、おっしゃっています。
これが魂からの説得力です。
この魂からの説得力を身につける上で必要になるのが、
過去の浄化という作業です。
過去の浄化とは、自分の思い出したくない過去と向き合い、
自分の恥やトラウマを世間にさらけ出すことです。
過去の失敗やトラウマの経験で、自分はこのようなことを学んだので、
その学びを活かして、自分はこのように生きていく、
という一貫性が生まれて、魂からの説得力が生まれるのです。
この過去の浄化の具体例として、この本に紹介されているのが、
経営者専門のオーダーメイドスーツ店イルサルトを経営している末廣徳司さんです。
イルサルトのホームページ https://ilsarto.net/
末廣さんとは、板坂先生のブログ塾でご一緒させていただいた機会があり、
おしゃれで物腰が柔らかく、できる経営者だなぁと憧れていました。
そんな末廣さんが、私の住んでいる石川県に出張で
スーツの仕立てにいらっしゃる情報を知り、
末廣さんにスーツの仕立てを依頼しました。
末廣さんは、私の仕事内容を丁寧に聞き取られ、
私がどのような人物であり、どのように装えば、
私の求めている顧客にあったものになるのかについて、
コンサルタントをしてくれました。
末廣さんのコンサルタントを受けて、
自分では全く気づいていなかった自分の価値観や
キャラクターを発見してもらえました。
末廣さんの言葉を紡ぐ力のすごさに、ただただ圧倒されました。
どうして、末廣さんの言葉には、ここまで説得力があるのか?
それが、板坂先生の本に書かれていました。
末廣さんは、ご実家の洋服店を閉店に追い込んだ負い目を隠していたようです。
しかし、この負い目があるからこそ、
事業承継で悩んでいる二代目経営者の気持ちがわかり、
経営者のためのオーダーメイドスーツの仕事に
使命感を燃やすことができるのです。
まさに、末廣さんは、過去を浄化できたからこそ、
魂からの説得力を身に着け、多くの経営者から、
オーダーメイドスーツの受注を得られているのです。
では、今の自分には、板坂先生や末廣さんのような、
自分の強みに変えられるような過去があるのか、
と自分に問うてみると、なかなか出てきません。
自分はなぜ、労働弁護士として使命を感じたのか、
自分のどのような過去から使命にたどり着いたのか。
この問が自分に突きつけられて、
答えを模索している段階です。
自分の強みとは何か。
このことを考えるきっかけになる名著ですので、
ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。