石川県金沢市の労働弁護士徳田隆裕のブログです。
未払残業・労災・解雇などの労働事件を中心に,
法律問題を分かりやすく解説します。
労働者の方々に役立つ情報を発信していきますので,
よろしくお願いします。
コーチングのこころとかたち2日目
1 逆算型の課題設定
弁護士の中原阿里先生が主催している、
ラッセルコーチングカレッジのウェルビーイングコーチングプログラムの
講座1「コーチングのこころとからだ」の2日目を受講しました。
講座1の2日目では、まず、課題や目標を設定し、次に、現状を把握し、
そして、現状と将来の課題・目標とのギャップを埋めるための、
リソースや支障、行動の選択肢を質問によって、
可視化することを行いました。
この作業をすることによって、自分の可能性が開花され、
ワクワクした感情を抱くことができました。
それでは、今回の講座1の2日目から、
私が得た気付きを3つ紹介させていただきます。
1つ目は、逆算型の課題設定です。
まず、3年後に目標を達成した理想の自分をイメージして思い描きます。
その際に、自分に対して、次の質問をします。
①どうなっていますか
②何を楽しいと感じていますか(または何に充実感を感じていますか)
③周りには誰がいますか(それぞれにどんな態度で接していますか)
④誰にどんな影響を与えていますか
⑤大切にしていることは何ですか
⑥どんな習慣がありますか
この質問を紙に書き出し、仲間に話すことで、
未来の記憶を充実させることができ、
目標達成の実現可能性があがるのです。
次に、3年後の課題や目標を達成した前提で、以下の質問を、自分にしてみます。
①今、どんなお気持ちですか
②苦労があったとすれば、どんなことですか
③どうやって、乗り越えたのですか
④誰に感謝していますか
⑤3年前のあなたに、ぜひ言葉をかけてください
この質問の答えを紙に書き、仲間から質問されて答えていくと、
3年後に目標を達成した自分を、リアルにイメージでき、
アイデアが湧いてきます。
このワークをしたことで、不思議と自分に気付きが生まれましたので、
目標達成に向けて、邁進しようと、ポジティブになることができました。
何か新しいことに挑戦しようとする時に、このワークをすると、
行動のための第一歩を踏み出せると思います。
2 支障に向き合う
2つ目は、支障への向き合い方です。
課題や目標を設定し、現状を確認した後に、自分の支障と向き合います。
支障とは、目標達成を妨げる可能性があるものです。
この支障については、普段、知らず知らずのうちに、
避けて生活しているので、支障と対面することは、正直億劫です。
とはいえ、この支障を乗り越えなければ、課題や目標達成できません。
コーチングでは、コーチの質問によって、
クライアントが支障を乗り越えるサポートをします。
私の場合、売上目標があるのですが、毎月の売上の変動が激しく、
売上についての漠然とした不安を抱いています。
このような心理的支障については、支障を利用するという質問が効果的でした。
「それが実はメリットだとしたら、どんなことでしょうか」
「それでもやりたい、という思いは何なのでしょうか」
このような質問に対する回答を考えていく中で、
自分の中に不安があるから、この不安を払拭しようとして、
様々な打ち手を考え、売上が上がるように努力しようとし、
不安が原動力になっていることに気付きました。
そう、不安は、自分にとっての原動力だったことに気づけたのです。
このように、質問に対する回答を考えている時に、気付きが生まれ、
不安という心理的支障をポジティブに転換することができました。
普段避けている支障と向き合うことで、
気付きが生まれ、行動できるようになるのです。
3 ラビングプレゼンス
3つ目は、ラビングプレゼンスです。
ラビングプレゼンスとは、「相手を信じ、相手にとっての最善が起こりますように、
幸せでありますようにと願いながら、共に在ること」です。
私は、弁護士として、日々、たくさんの法律相談を受けています。
法律では解決できないことはたくさんあり、法律相談の結果、
相談者に対して、あまりお役に立てないことも、よくあります。
そのようなときであっても、相談者に対して、
最善が起こりますように、幸せでありますようにと、
心の中で思い、唱えたり、祈るだけでも、
弁護士にとっても、相談者にとっても、
プラスの作用が生まれる気がします。
ここは、論理的に説明できませんが、ラビングプレゼンスの心構えで、
法律相談をすることで、弁護士と相談者の双方に、プラスの循環が生まれると、
感覚的に思います。
これからも、コーチングを学んで、弁護士の法律相談に活用していきます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。