石川県金沢市の労働弁護士徳田隆裕のブログです。
未払残業・労災・解雇などの労働事件を中心に,
法律問題を分かりやすく解説します。
労働者の方々に役立つ情報を発信していきますので,
よろしくお願いします。
新時代の戦略的コミュニケーション講座第5講
1 リフレーミング
井上敬一先生の新時代の戦略的コミュニケーション講座の第5講を受講しました。
井上敬一先生のホームページ→https://inouekeiichi.net/
今回の講座では、習慣形成や理想の自分を描くことの大切さについて学びました。
今回の第5講で得た気付きを3つ、ご紹介します。
1つ目は、リフレーミングです。
リフレーミングとは、物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、
違う視点で捉え、ポジティブに解釈できる状態になることをいいます。
具体的には、自分の嫌な部分をポジティブに転換してみます。
例えば、私の場合、①面倒くさがり、②人を見下すことがある、
③自分が正しいと考えてしまう、④人の目を気にする、⑤先延ばしにしてしまう、
といった、自分の嫌な側面があります。
これらをリフレーミングすると、次のようになります。
①面倒くさがり→慎重である
②人を見下すことがある→自分に自信がある
③自分は正しいと考えてしまう→正義感が強い
④人の目を気にする→視野が広い
⑤先延ばしにしてしまう→同時進行で仕事をすすめている
このように、自分の嫌な部分を見つめて、ポジティブに言い換えると、
今のままの自分を受け容れやすくなります。
リフレーミングをすることによって、今のままの自分を愛し、
自分を信じる力がでてきます。
リフレーミングをすると、長所と短所は一対である、
あらゆる短所は長所の伸ばし過ぎ、
嫌なところが多いのはそれだけ向上心がある、
といったプラスの面に気づくことができます。
このリフレーミングは、自分に対しても効果的ですが、
他者に施すことも効果的です。
他者が、自身のマイナスと思っているところを吐露したときに、
そのマイナスをプラスに転換してあげることで、
その他者に対して、自信と自己愛を芽生えさせることができます。
相手以上に、相手を承認し、期待し、信頼して、
成功体験を積ませるお手伝いをすることで、
相手とよりよい関係を構築することができるのです。
2 勇気づけ
2つ目は、勇気づけです。
勇気とは、「困難を克服する力」です。
勇気づけには、自分に対する勇気づけと、
他人に対する勇気づけの2つがあります。
まず、自分に対する勇気づけは、
①所属感(自分はここにいてもいいんだというマインド)、
②信頼感(この人達を信頼しても大丈夫というマインド)、
③貢献感(自分は人に貢献しているというマインド)
で構成されます。
これら3つは、「感」という言葉が使われているように、
自分でそう思っていることが重要です。
自分がこれら3つを感じるために、
自分の言葉、表情、行動、イメージをプラスにすることが大切です。
次に、他人に対する勇気づけは、
①良い出しをする、②加点主義で関わる、③プロセスを重視する、
④失敗を受け入れる、⑤感謝を伝える、の5つで構成されます。
私が意識しなくてはならないと感じたのは、
①良い出しをすると、②加点主義で関わるの2つです。
ダメ出しをされて嬉しい人はいません。
しかし、私達は、ついつい、親しい人に対して、ダメ出しをしてしまいます。
きっと、人間は、本能的に、
人の悪いところがみえるように設定されているだと思います。
そこで、意識して、人の悪いところではなく、
良いことをみつけて、褒めることをしていく必要があります。
また、私達は、やってくれないことを悪く評価して、
減点主義で接してしまいます。
相手の目で見て、相手の耳で聞き、相手の心で感じることで、
相手が素晴らしい人間に見えて加点主義に変えられます。
やってくれたことに感謝して、加点主義で人に接していきたいです。
3 分離
3つ目は、分離です。
人間は、親しい家族を自分が所有していると勘違いして、
家族をコントロールしようとしてしまいがちです。
しかし、愛と所有は別物です。
家族であっても、自分とは違う人格をもった人間です。
特に、配偶者は、血がつながっていない他人ですから、なおさら、
所有意識を持つのは、人間関係が悪化するので、気をつける必要があります。
井上先生から、「和して同ぜず」という論語の言葉を紹介してもらいました。
相手とは、仲良くなっても、相手に迎合するのではなく、
自分の意見はしっかりと持ち、主体的に関わる必要があります。
相手を変えようとするのではなく、自分を変えればいいのです。
相手を支配しようとせず、相手をそのまま受け容れ、その後に、
期待と信頼を込めて付き合うと自ずと、関係性はよくなります。
そして、井上先生からいただいた次の言葉が心に残りました。
「評価せずに承認し、侵入せずに繋がり、見下さずに助ける」
深い言葉ですね。
人間関係を継続させるための極意を学ばせていただきました。
今後の人間関係の維持継続のために、今回の学びを活かしていきます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。