石川県金沢市の労働弁護士徳田隆裕のブログです。
未払残業・労災・解雇などの労働事件を中心に,
法律問題を分かりやすく解説します。
労働者の方々に役立つ情報を発信していきますので,
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妻のトリセツ3~男には見えない嫁姑問題の原因とは?~
年末年始を夫か妻の実家で過ごす家族は多いと思います。
実家の両親と離れて暮らしていれば,
両親は孫の顔を見て,とても喜んでくれます。
夫としては,自分の両親になるべくたくさん
孫の顔を見せてあげたいと思います。
しかし,この実家への帰省で,憂鬱な気分になる家族がいます。
それは,妻です。
夫は,妻の実家に行くことに何も感じないのですが,
妻は,夫の実家に行くことに憂鬱を感じるのです。
その原因は,いわゆる嫁姑問題です。
男にはよく分からない嫁姑問題について,
黒川伊保子先生は,「妻のトリセツ」において,
次のように解説しています。
「女性脳は,半径3メートル以内を舐めつくすように感じて,
無意識のうちに支配している。
その空間を自分の思い通りに制御できないと,
「見落としていることがある」感覚に陥り,
不安と不快感が募り,ストレスがたまる。
嫁姑が互いにイラつくのは,
この「制御領域」がぶるかり合うケース。
できる主婦は,台所やリビングをミリ単位で認知し,
無意識のうちに完全制御している。
このため,自分の置いたものを動かされたり,
動線をさえぎられることに大きなストレスを感じるのである。」
ようするに,嫁が夫の実家に来ることで,
姑が支配している結界に,嫁が入り込んでくるので,
互いの結界が衝突して,嫁と姑は互いに
ストレスを感じてしまうようです。
男には,この結界が見えません。
男には見えないところで,嫁と姑の結界が衝突して,
バトルが繰り広げられているわけです。
男には見えないところで繰り広げられているバトルであるため,
男としては,対処が難しいものです。
とはいえ,黒川先生は,夫には,
この結界を緩めることができると説いています。
まず,夫は,妻が夫の実家に帰るときに,
暗い顔をするのはしかたがないことであると受け入れることです。
嫁は,自分らしく振る舞うと姑にイラッとされ,
遠巻きにすると気の利かない嫁と思われてしまうので,
姑との距離感をとるのが難しく,
非常にストレスを感じてしまうのです。
夫が無邪気に嫁と姑の間に入ると,
結界が緩み,嫁は楽になるようです。
例えば,姑のいる台所に先に夫が入ってから,
妻を台所に呼べば,さりげなく,
嫁を姑の結界に入れられることができるようです。
そして,夫にとっては気の休まる自分の実家であっても,
妻にとっては,職場以上に気を張る場所であると心得て,
妻を優しくねぎらうことが重要のようです。
さて,私は,現在,私の実家において,
妻に,私の両親と同居してもらっています。
いつでも,子供を両親に預かってもらえるという
メリットがある反面,常に嫁姑問題にさいなまされるという
デメリットがあります。
私の両親との同居がどれほど妻にストレスを与えていたのかが,
この本を読んでよくわかりました。
私の両親と同居してくれている妻の神対応に日々感謝し,
妻を毎日ねぎらっていかなければならないことを学びました。
嫁姑問題が分からないビジネスマンに
ぜひ読んでもらいたい一冊です。
本日もお読みいただきありがとうございます。