夫婦脳~夫婦7の倍数の法則~
8月3日に金沢市西倫理法人会で「男女問題と夫婦愛和」
という演題で講話する機会をいただいたので,
その準備のために黒川伊保子先生の
を読みましたので,アウトプットします。
黒川先生は,人工知能研究者として,
人間の脳を長年研究されてきたので,人間の脳の観点から,
夫婦問題が発生するメカニズムと対処法
を分かりやすく説明してくれています。
まずは,人の脳には,7年という生体サイクルがあるそうです。
人間の骨髄液は7年で入れ替わります。
(全国骨髄バンク推進連絡協議会のホームページより抜粋)
骨髄は,人の免疫の中枢を担っているので,
満7年で骨髄液が入れ替わるのに連動して,
生体の免疫システムも入れ替わります。
そして,生体は,外界からの刺激を受けると
免疫システムが反応するのですが,
同じ刺激が繰り返されていくうちに,この刺激は
「環境の一部であって受け入れていかなくてはならない事象」
であると,免疫システムが受け入れていくのです。
このように免疫システムが刺激を環境の一部
と受け入れるのに7年かかるのです。
これを夫婦にあてはめれば,結婚から6年までは,
愚痴を言い,ケンカしながらも,
ドキドキする半分恋人のような夫婦でいられるのですが,
結婚7年目になると,夫婦の免疫システムは,
互いを環境の一部だと納得して,ドキドキしなくなるのです。
そのため,結婚7年目は,ドキドキがなくなるので,
外の異性にちょっと心を揺らしたりして,
7年目の浮気が発生する危険が生じやすいのです。
結婚7年目,14年目,21年目,28年目という7の倍数で
夫婦の危機がやってくるという法則があるので,
これはよく理解しておく必要があると思います。
そして,結婚28年目が夫婦にとって最も危険な時期なのです。
これは,28年の周期で,人間は,
正反対の感性へ向かうというからです。
以前は,シャープな車や辛い食べ物が流行していましたが,
28年経つと,丸くてかわいい車や甘い食べ物が流行しました。
28年で流行が変化するように,
結婚28年目に夫婦は,新婚当時とは正反対の感性状態に陥ります。
かつて「優しくて,おおらか」と思っていた夫が
「優柔不断で,だらしない」夫に変わり,
「男らしくて,頼もしい」と思っていた夫が
「無神経なオレサマ」に変わります。
これは,妻の脳の感性が変わるから,そう感じるのです。
その結果,「夫が台所に入ってきただけで,いらっとする」
という妻の自覚が生じるように,
結婚28年目に,激しい拒否反応が出るのです。
この妻の拒絶反応は結婚26年目ころから顕著に現れるので,
夫は,銀婚式で点数を稼ぐ必要があります。
他方,結婚30年をこえると,妻は,
見るのも嫌だった夫に対して,徐々に愛しさが戻ってきます。
夫婦は35年寄り添ってみないと,その真価はわからないので,
相手に「むかっと」したら,「これも,かつて激しく愛し合った証拠」
と思って目をつぶるのが夫婦円満の秘訣のようです。
脳科学上,恋は永遠ではないのですが,
夫婦は,「恋を超えて,うんざりを超えて,なんぼのもん」なのです。
脳科学を勉強すれば,夫婦問題が激化する前に
予防することができますので,
夫婦問題で悩まれている方は,
ぜひ男女の脳の仕組みを勉強してみてください。
アウトプットしたい情報がまだあるのですが,
長くなりましたので,続きは明日以降記載します。
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