石川県金沢市の労働弁護士徳田隆裕のブログです。
未払残業・労災・解雇などの労働事件を中心に,
法律問題を分かりやすく解説します。
労働者の方々に役立つ情報を発信していきますので,
よろしくお願いします。
人は聞き方が9割
1 笑顔の先出し
永松茂久先生の「人は聞き方が9割」の本を読みました。
Voicyパーソナリティの朝倉千恵子先生が、
永松茂久先生の最新刊をご紹介されており、
それがきっかけで永松先生の著書を読むようになり、
永松先生のファンになりました。
そして、私は、弁護士として、
コミュニケーション能力を向上させようと勉強している最中ですので、
人の話を聞くスキルをたんさん学べる、この本は、とても勉強になりました。
今回は、「人は聞き方が9割」の本から、私が得た気づきを3つご紹介します。
1つ目は、笑顔の先出しです。
永松先生は、「リアクション美人」こそが、
人に好かれる聞き方であるとおっしゃっています。
リアクション美人の人は、笑顔の先出しをしています。
すなわち、初対面では、まず先に笑顔を出すことを常に心がけることです。
当たり前ですが、人は、笑顔の相手には、自然と心を開くようになります。
私は、コミュニケーションの勉強をはじめて、
作り笑顔のトレーニングをしているうちに、自然と笑顔を出せるようになり、
相手によい印象を与えることができるようになりました。
この本には、笑顔をつくる際には、
眉間を大きく開くことを意識することが記載されていました。
確かに、笑顔になるときには、眉間が開いています。
眉間を開放することを意識していきたいです。
「世界の共通言語、それは英語ではなく笑顔だ」
というキャッチコピーがあるとおり、
これからも、相手に笑顔をプレゼントしていきます。
2 相手に体を向ける
2つ目は、相手にへそを向けて話を聞くです。
相手にへそを向けるということは、話し手に自分の体を向けることを意味し、
それは、相手に対して心を開いており、
相手に意識を向けているという心理的ボディーアクションなのです。
私は、パソコンを向いて仕事をしている時に、
事務員に声をかけられたときに、パソコンを向いたまま、
会話していたときがありました。
これでは、事務員は、私が話を聞いているのか不安になってしまいます。
そこで、これからは、パソコンで仕事をしている時に話しかけられた時には、
一旦パソコンの作業の手を止めて、話し手に対して、
体を向けて、話を聞くようにします。
また、話を聞く時の姿勢ですが、相手に好印象を持ってもらうためには、
少しでも前傾姿勢を意識するのがいいようです。
前傾姿勢になると、前のめりになって、相手の話に興味があるので、
もっと聞かせてくださいというメッセージが届くわけです。
人の話を聞く際の姿勢に気をつけたいと思います。
3 嫌われない聞き方
3つ目は、嫌われない聞き方です。
人に好かれる聞き方も大事ですが、まずは、
相手に嫌われない聞き方ができるようになっていなければ、
人間関係は良好になりません。
嫌われない聞き方の一つに、自分の常識を押し付けないというものがあります。
私は、ついつい、身近な関係性の人に対して、
自分の正論を押し付けてしまう傾向があります。
でも、自分の正論を押し付けて、いいことはありません。
だいたい、関係が悪化します。
人には、それぞれ、大切にしている価値観があるので、
相手の価値観を尊重せずに、自分の価値観を押し付けると、
人間関係は悪くなるだけなのです。
永松先生は、自分の価値観を言っていいのは、
「ねえ、あなたはどう思う」と聞かれた時だけだとおっしゃっています。
自分の価値観を押し付けないように、くれぐれも気をつけたいです。
もう一つ、嫌われない聞き方として、
答えや解決策をはじめから言わないというものがあります。
人は誰かに相談する際、解決策を知りたい場合と、
ただ自分の気持ちをわかってほしい場合があり、後者の場合がけっこう多いです。
相手の求めているニーズが異なっているのに、
いきなり答えや解決策を提示しても、相手は受け取ってくれません。
それに、人は、他人から言われたことよりも、
自分でみつけた答えに従って動きます。
そのため、相手が答えを見つけ出す、お手伝いをしたほうがいいときがあります。
そのような時には、「あなたはどうなったら嬉しい?」
という質問をするのが効果的です。
人は、感情の方が表現しやすいので、感情の質問をするのです。
仕事柄、私は、ついつい、すぐに解決策を提示してしまうので、
ぐっとこらえて、相手の答えを相手がみつける手助けをしていきます。
聞く力を身に着けて、コミュニケーション能力を向上させたい方におすすめの一冊です。
今回も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。